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作新学院・福田真夢、勝利呼び込む“電光石火”の2盗塁 貫き通した積極性「一か八か思い切って」【全国高校野球】

2019/08/11

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小針監督も称賛「エンドラン。良いスライディング」

 
<第6日 第1試合 2回戦 ○作新学院 5―3 筑陽学園●>(11日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は11日に6日目を迎え、第1試合では2016年覇者・作新学院(栃木)と今春の選抜大会で8強入りした筑陽学園(福岡)が対戦。作新学院が延長10回に及ぶ投手戦を制して3回戦進出を決めた。
 
 作新学院が、優勝した2016年以来3年ぶりとなる夏1勝で初戦突破。3回戦に駒を進めた。
 
 作新学院は3-1とリードした9回に先発の林勇成(3年)が筑陽学園の8番・石川湧喜(3年)に左越え2点適時三塁打を浴び同点に追い付かれる。それでも、直後の延長10回に筑陽学園の先発・西舘昂汰(3年)に対して先頭の福田真夢(3年)が左前安打で出塁。すると福田は二塁、三塁へ盗塁を重ね、横山陽樹(2年)の適時打などで2点を勝ち越し5-3とした。
 
 試合後、作新学院の小針崇宏監督は接戦での勝利に「選手たちに勝たせてもらった」と安堵の表情。「こういう粘り強い試合をやりたかったが、なかなかできなかった。甲子園でこういう試合ができて嬉しい」と話した。
 
 追い付かれての延長戦に向けて選手たちには「すぐいこう、すぐ攻めよう」と勝負をかけることを宣言したといい、「よくトップ(先頭打者)で出てくれた」と電光石火の得点を称賛した。
 
 この試合を通して犠打はなし。走力を生かし盗塁を果敢に狙った。「1番が出て、2番が繋いでという昔らしい攻撃ができていたので、延長戦に入っても強気で攻めていこうということで送り出した」。
 
 勝負をかけた延長10回の福田の三塁への盗塁は「エンドラン。空振り三振になってしまったが、良いスライディングでセーフになってくれた」と、貫き通した積極性が見事に得点、勝利に繋がった。
 
 その福田は、「まず初戦を突破して校歌を歌おうとみんなで話していた。(勝利)は嬉しい」と汗をぬぐった。
 
「最後の1アウト、1球まで気を抜いてはいけない。隙が出た」と9回に同点に追い付かれた場面を反省した一方で、土壇場での盗塁については「攻める姿勢は見せたと思う。一か八かと思って、思い切ってスタートを切った」と振り返った。
 
 投手戦の裏には、相手投手を打ち崩せない面もあった。福田は「チームとして今日は50点。もっとこれから力を出していきたい」と、最後は気を引き締めながら3年ぶりの頂点を見据えた。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部