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関東一・米沢監督「守り勝った」中盤以降の堅守労う 光った再三の“攻め”「カバーするのが守備」【全国高校野球】

2019/08/10

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バックスクリーン弾の4番・平泉「チームに流れを持ってきたかった」

 
<第5日 第1試合 1回戦 ○関東一 10―6 日本文理●>(10日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は10日に5日目を迎え、第1試合では日本文理(新潟)と関東一(東東京)が対戦し、関東一が15安打10得点の猛打を発揮して4年ぶりの初戦突破を果たした。
 
 関東一は0-2と2点を追う3回、4番の平泉遼馬(3年)がバックスクリーンに飛び込むソロ本塁打を放つと、この回一挙4得点し逆転。直後に再逆転を許したが、4回に平泉と野口洋介(3年)の適時打で6-5と再々逆転に成功した。
 
 投げては、5回からリリーフした谷幸之助(3年)が5回1失点と好投。最後は打線が突き離しながら守りでも良いプレーが出て10-6で勝利を収めた。関東一は2015年以来4年ぶりの初戦突破を決めている。
 
 試合後、関東一の米沢貴光監督はまず好救援の谷について「最後は力を込めてゲームセットを迎えたいと気持ちが出ていたので託した」と話し、四死球を与え1死満塁とされながら無失点でしのいだ力投を労った。
 
 序盤から4回にかけては両チームによる点の取り合いになったが、指揮官は中盤から終盤にかけての戦いに目を向け「うちとしては守り勝った」とコメント。中前に抜けようかという当たりを二塁の村岡拓海(3年)が好捕するなど、「暴投してもカバーするのが守備」と“攻め”の姿勢を見せた守備力に胸を張った。
 
 一方、反撃の一発で打線を活気づけるなど2安打2打点と活躍した平泉は「校歌を歌うのが夢だった。凄く嬉しい」と第一声。豪快な一発については「自分が打つことでチームに流れを持ってきたかった」と話し、その通りとなった試合に笑顔が光った。
 
 3年前は初戦で広島新庄(広島)相手に延長12回の末に1-2と惜敗。相手を上回りながら7本にとどまった安打数は、3年後には15本に増えた。東東京大会で打率.390を残した強力打線と、相手の流れを止める継投で今後もさらなる高みを目指していく。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部