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国学院久我山、聖地に刻んだ初勝利 29歳の尾崎監督が歓喜「この子たちと1日でも長く」【全国高校野球】

2019/08/08

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143球完投のエース高下「守備に助けられた」

 
<第3日 第3試合 1回戦 ○国学院久我山 7―5 前橋育英●>(8日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は8日に3日目を迎え、第3試合の国学院久我山(西東京)と前橋育英(群馬)の一戦は、国学院久我山が7-5で前橋育英を下し、春夏通じて甲子園初勝利を飾った。
 
 夏は28年ぶり3回目、春夏通じて6回目の出場となった国学院久我山が、粘って粘って悲願の聖地1勝を刻んだ。
 
 2点を追う3回に岡田和也(3年)の適時打と神山福生(3年)の犠飛で同点とすると、5回に2点を勝ち越された直後に1点、6回に引き離された直後には4番・宮崎恭輔(3年)の適時打など5連打で3点を取って逆転した。
 
 投げては、バットで3安打3打点の活躍を見せたエースの高下耀介(3年)が9回を投げ143球を完投。8回から9回にかけては打線の勢いに乗って2イニング連続無失点と前橋育英の反撃を封じ込めた。
 
 試合後、国学院久我山の尾崎直輝監督は、同校6度目の挑戦で初めて掴んだ甲子園勝利に「ここを1つの目標にやってきた。これを達成できたことは、選手たちとともに自信になった」と喜びをかみしめた。
 
 満員となった三塁側のアルプススタンドは、真っ赤に染まってチームを後押し。大観衆を背にプレーしたことについて指揮官は「ものすごく力をもらった。この勝利は我々だけで掴み取ったものではない。先輩たちの思いも感じながら、父兄の方、地域住民の方、支えがあったからこそ」と感謝していた。
 
 7回に5連打で一挙3点を取って逆転したことには「選手は常に前向きにプレーしていた。絶対に終盤のどこかでひっくり返すことができると彼らの背中を押していた」と話し、その期待に応えるように走塁面など隙のない攻撃を見せた選手たちへ向けて「余裕があるな」と最後は感心していた。
 
 一方、先発完投した高下は「素直に嬉しい」と勝利に笑み。そして「周りの方の期待もあったが、それに応えることができて良かった」と話した。序盤に2点を先制され「流れに飲まれてしまった」と言うが、「守備に助けられた」と、前橋育英の繰り出す攻撃を必死に防いだ野手陣のプレーに感謝していた。
 
 次戦は、順調に進めば5日後の第4試合で敦賀気比と富島の勝者と対戦する。29歳と若い尾崎監督は「一戦ずつやってきた西東京大会。またこの子たちと1日でも長くできるように、一戦必勝でやっていく」と話し、初勝利の勢いに乗って次なる目標を掲げていた。
 
取材・氏原英明、文・ベースボールチャンネル編集部