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智弁和歌山・中谷仁監督「本当に嬉しい」就任後夏初勝利 「選手任せ」の打線は“合言葉”で集中打【全国高校野球】

2019/08/08

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8点中7点が2アウトから!

 
<第3日 第1試合 1回戦 ○智弁和歌山 8―1 米子東●>(8日、阪神甲子園球場)
 
 第101回全国高校野球選手権大会は8日に3日目を迎え、第1試合ではともに今春の選抜大会に出場した智弁和歌山(和歌山)と米子東(鳥取)が対戦し、智弁和歌山が8-1で米子東を下し初戦突破を果たした。
 
 5季連続出場、今春の選抜大会で8強に入った智弁和歌山がさすがの集中打で米子東に快勝した。先発の池田陽佑(3年)は米子東の先発・森下祐樹(3年)と投げ合いを演じ、1点リードの6回に同点を許したものの、8回98球を投げて1失点の力投。打っては3安打2打点と活躍した。
 
 就任後して自身夏の甲子園初勝利となった中谷仁監督は試合後「(初勝利は)本当に嬉しいです」と第一声。打線は序盤に森下に対して「丁寧かつ大胆に攻められた」と苦戦したが、「選手任せ。選手を信じて、特に策を講じることはなかった。ただボール球に手出しが多かったので、そこだけは我慢しようと(伝えた)」と、信頼する打力の持ち味発揮に納得の表情を見せた。
 
 この日は東妻純平(3年)の先制打や、一挙3点を取った6回と7回はいずれも2アウトからの得点。これについて指揮官は、「守備でも3アウトを取るまでやり切るんだ、攻撃でも2アウトから何とか1点取るんだ、ということを選抜で負けてからチームの合言葉して選手間で言っていたので、それがしっかりと出た」と打線の繋がりを称えている。
 
 一方、適時打2本を含む3安打2打点をマークした東妻は「(適時打は)1本目は後ろに繋げる意識、2本目はボールが先行していた中で上手く捉えることができた」と手応え。また、捕手としても投手陣を引っ張り、「池田は良いピッチングだった。初戦は難しい中で勝利できて良かった」と1年生の時から出場している“ベテラン”らしいコメントを残した。