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報徳学園・小園、悔しさ浮かべ語った課題。8年ぶり8強も粘り及ばず惜敗「弱いチームが最後に強くなった」【全国高校野球】

2018/08/18

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Kana Yamagishi



<第14日 第2試合 準々決勝 済美3-2報徳学園>
 
最後の粘りも及ばず、報徳学園(東兵庫)は準々決勝で姿を消した。
 
「最高の場所でした」。目を赤くした小園海斗(3年)は甲子園の舞台をそう表現した。
 
“高校ナンバーワン遊撃手”として、今大会で最も注目を浴びた選手の一人でもある。初戦・聖光学院(福島)戦は二塁打を3本放って、絶好のスタートを切った。3回戦・愛工大名電(西愛知)戦は3三振を喫しながらも振り逃げで逆転のきっかけを演出した。
 
だが、準々決勝で迎えた済美(愛媛)との対戦では3打数無安打、1三振、1死球。地方大会から一人で投げ続けたエース・山口直哉ではなく、池内優一の先発登板で報徳打線は打つ手がなかった。
 
さらに9回には名手・小園の守備にほころびが出た。「すこし跳ねた」という打球の処理が遅れた。「すごく悔しい。まだまだ自分に足りない部分あった」と表情を硬くした。
 
攻守の中心としてチームを引っ張ってきたリードオフマン。準々決勝では9回の粘りも及ばず、悔し涙をのんだ。だが、2010年以来、8年ぶりのベスト8入りを果たした。
 
「今まで以上のプレーできた。弱いチームだったけど、最後に強くなった」と話し、「この経験と悔しさをもってこれからの野球人生に生かしたい」と前を向いた。
 
山岸佳奈