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大阪桐蔭、10得点も指揮官「まだまだ技術不足」 根尾の投球支えた捕手には賛辞【全国高校野球】

2018/08/13

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Kana Yamagishi

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<第9日 第1試合 2回戦 ○大阪桐蔭10―4沖学園●>
 
 第100回全国高校野球選手権記念大会は13日、阪神甲子園球場で第9日を迎え、第1試合では大阪桐蔭(北大阪)が沖学園(南福岡)を10-4で破り、3回戦進出を決めた。
 
 史上初の2度目の春夏連覇を狙う大阪桐蔭と、初戦で14安打を放った沖学園との対戦。1点を先制された対する大阪桐蔭は4回、4番の藤原恭大(3年)がタイムリー二塁打を放って同点とすると、なおも1死二、三塁で沖学園の石橋幹(3年)が暴投し2-1と勝ち越しに成功した。
 
 沖学園は5回に先頭の森島渉(3年)がレフトスタンドにソロ本塁打を放ち2-2の同点としたが、大阪桐蔭は、直後に犠飛ですかさず勝ち越した。試合後半の6回、沖学園は2死二塁から吉村脩希(3年)が中前へ同点タイムリー安打を放ち3-3。
 
 しかし、大阪桐蔭も2死から満塁のチャンスを作り、宮崎仁斗(3年)がショートへの強襲内野安打で1点を勝ち越し。続く青地斗舞(3年)もレフトへの二塁打を放ち、野手の送球エラーも絡んでこの回一挙4得点を挙げて7-3とリードを広げた。
 
 さらに大阪桐蔭は、7回に先頭の根尾昂(3年)が初球を捉えてバックスクリーンへ特大のソロ本塁打。8回には藤原が2ラン本塁打を放ち10-4とした。9回は、根尾から柿木蓮(3年)に継投。柿木は速球で151キロを計測し1回無失点に抑えてそのまま10-4で勝利を収め、3回戦進出を決めた。沖学園は、8回に主将の阿部剛大(3年)が意地のソロ本塁打を放ったが及ばなかった。
 
 試合後、大阪桐蔭の西谷浩一監督は「2つの守りのミスと本塁打で4点を取られたので、もう少し早くエンジンをかけないと」と反省。「この大会、大阪予選の後半も先発投手をなかなか読めないのが続いていた。(沖学園の)県大会のデータは少しあったが、『ブルペンをしっかり見て、バッターみんなで伝達してやっていこう』と話した」という。また、前半のロースコアの接戦になったことについては「なかなか仕留められなかったので、まだまだ技術不足だと思う」と謙虚に話しながら、今大会チーム初の2桁得点を挙げた打撃を振り返った。
 
 一方で、先発登板して8回4失点だった根尾について聞かれると「バラつきはあったが、そのバラつきを生かしながら、小泉(航平)がリードしていた。バラつき、ボールが暴れるというのは根尾の長所であり短所。良く投げたと思う」とチームを引っ張った投球を労っていた。
 
 その根尾自身は、インタビューで「先制をされたが、みんながしっかり守ってくれたので助かった」と話し、「今日は制球不足。球が浮いたりして投げ急ぎ、フォームが突っ込んでいた。そのあたりを小泉に良いリードをしてもらったので、腕を振って投げるように心掛けた」と仲間に感謝していた。バックスクリーンへの本塁打を打った場面は「少し甘いボールだった。ストライクは1球目から振っていこうという意識で打席に入った。風もあったので、入るかどうかという感じもあったが、入ってくれて良かった」と沖学園を突き離す貴重な一発に安堵の表情を見せていた。
 
 大阪桐蔭は、次戦の3回戦は大会第12日の第4試合。相手は佐久長聖(長野)と高岡商(富山)の勝者となる。