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東農大の救世主になるか? 公式戦未勝利のツインタワーにプロスカウトも熱視線【2015年ドラフト隠し玉大学生3】

東都大学2部リーグで4季連続最下位に沈む東京農業大。そこに公式戦未勝利ながらプロ球団スカウトの注目を集める大型右腕2人がいる。彼らはチームの救世主となれるのか。

2015/03/23

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高木遊

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1年春から登板も未勝利の村田

 185cm78kgとやや痩身の体格からスリークォーターで力強いストレートを投げ込む村田健は、熊本の名門・九州学院の姉妹校であるルーテル学院高校の出身。県大会でのさしたる実績はないが、NHK旗で県準優勝を果たした実績がある。
 
 高校時ですでに最速146キロを計測して注目を集めており、大学入学時も期待は高く1年春からリーグ戦に登板。だが、これまで15試合に登板し通算0勝3敗といまだに勝ち星がない。ストレートに力強さを感じるだけに勿体ない投球内容が続いたが、この冬は福地日出雄監督の助言であえてスライダーを封印。ストレートとスプリットのみを磨いてきた。
 
「村田はスライダーを投げると、腕が横振りになっちゃうんですよね。それでストレートが力無く甘いコースに行き、打たれることがよくありました。でも最近は力強いストレートで押せるようになってきたので楽しみです」と、1年春から不動の正捕手である外間正伍(4年・興南高)は、村田の成長に手応えを感じている。
 
 村田自身も今春の目標を「5勝、防御率1点台、そしてチームの2部優勝」と掲げるなど、これまでにない自信を持ってシーズンに臨む構えだ。
 

公式戦未登板の山下

 一方でプロ球団からの注目に「正直に言って、なんで自分が?という気持ちに近いです」と戸惑いの表情を浮かべるのは公式戦未登板の山下。
 小学校時代は投手だったが、中学時代は三塁手。地元の人吉高で投手に再転向した当初、116キロしか出なかったストレートは、卒業時には140キロを超え、身長も187センチとなっていた。
 
「山下の好調時は、ストレートの回転が凄く良いですね。ただ、波もあるし、不調時に悪いなりの投球はできません。でも良い時のストレートやスライダーは村田よりいいですよ」と捕手の外間は、山下の強さと弱さを語る。
 
 山下自身も手応えは掴めていないようで、地元の就職説明会に参加していた影響などで調整は遅れ気味。「野球は続けたい」とも話す一方で、一般就職も視野に入れている。
 
「まずは何とか試合に出たいです。幸良と村田をバックアップできるような中継ぎエースになりたいです」とは話すが、村田とは違い不安そうな表情は隠せなかった。
 
 東都大学2部リーグの開幕は4月11日。2部とはいえ、青山学院大、東洋大、日本大、立正大と1部での優勝経験もある名門が集い、1部と比べても大きく見劣りはしない混戦が予想される。
 彼ら大型右腕2人は、最下位に沈んできたチーム変革の象徴となれるのか。まだそこには大きな期待の一方で、不安も少なからず含まれている。
 
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