大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » コラム » 初戦に強い仙台育英、名将・佐々木監督の打順論「1番が多いチーム」【全国高校野球】

初戦に強い仙台育英、名将・佐々木監督の打順論「1番が多いチーム」【全国高校野球】

2017/08/13

text By

photo

Getty Images



 東北の雄・仙台育英(宮城)が初戦を18 安打15得点の快勝で飾った。
 
 初回に3番・山田の2ラン本塁打で先制。2回には先発・長谷川に3ラン本塁打が飛び出し、一気に試合の流れを引き寄せた。佐々木順一朗監督は「フルスイングが信条の山田。それが当たって入ってくれて、チームに元気を与えた」と振り返る。
 
 仙台育英の初戦突破は今大会で8回連続だ。1995年に指揮官に就いた佐々木監督にとって13回目の夏。初戦の戦績は12勝1敗となった。
 
 今大会初戦は序盤の本塁打2本に加え、5回以降も毎回得点。隙の無い強力打線を見せつけた。
 
 佐々木監督は「イメージは1、2、3番が全部1番で4番が2番」と表現。4番・佐川に求めるのは、“送る4番”だ。「意識的に1番が多いチーム」にすることで、機動力が生まれている。
 
 2年前は準優勝で、あと一歩のところで深紅の大旗を逃した。佐々木監督は「ムードはものすごくいいけど、あそこまで実力があるかといったらない」と断言するも、「一丸となったときの力は、高校野球では計り知れない。その計り知れないことに楽しみなチーム」と期待を寄せる。
 
 東北勢初の優勝を目指し、盤石のスタートを切った仙台育英。2回戦はこちらも打撃に力のある日本文理(新潟)に挑む。
 
 
取材協力・氏原英明