大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



Home » 社会人・高校野球・その他 » 津田学園、宮木のサヨナラ打で初出場校対決を制す 藤枝明誠の久保田は172球の熱投実らず【全国高校野球】

津田学園、宮木のサヨナラ打で初出場校対決を制す 藤枝明誠の久保田は172球の熱投実らず【全国高校野球】

2017/08/08

text By



◯津田学園 7-6 藤枝明誠● 
  

 第99回全国高校野球選手権大会が甲子園球場で8日に開幕し、第1日目1回戦第3試合の藤枝明誠(静岡)対津田学園(三重)の初出場校同士の試合は、延長11回の激闘の末、津田学園が7-6でサヨナラ勝利した。
 
 藤枝明誠は初回に2死から清水が失策で出塁すると、中田がつなぎ一三塁。すると、一塁走者の盗塁が相手のミスを誘い、1点を先制する。その後は藤枝明誠の先発・久保田と津田学園の先発・水谷が粘りの投球を披露する。
 
 4回裏に津田学園が3連打で満塁のチャンスを作ると、石川が遊撃に強い打球を放つも一塁へ全力疾走。ヘッドスライディングで併殺崩れとなり、1-1と同点に追いつく。さらに菊池が左中間を破る走者一掃の3点適時三塁打を放ち、勝ち越しとなる。
 
 しかし、藤枝明誠もすぐさま反撃をする。5回表に安打と犠打で二塁に進めると、清水が左前に適時打を放ち、1点を返す。さらに左翼手が後逸した間に清水も二塁へ。続く中田も左翼線へ安打を落とし、清水が本塁へ突っ込むが、ここは津田学園が冷静な中継プレーで本塁で走者を刺す。
 
 本塁でアウトとなっても藤枝明誠の攻撃は止まらずに、服部が安打でつなぐと、河合が右前へ適時打、さらに一戸が中前適時打で犠打からの5連打で一気に同点に追いついた。
 
 一方の津田学園も追いつかれた直後の5回裏に先発の水谷が右中間へ落とし、2点適時打となり再び勝ち越し。一進一退の攻防となった試合は、6回表には再び藤枝明誠が2本の適時打で同点とする。
 
 しかし、同点となると久保田と津田学園の2番手の若林がお互いに譲らぬ投球を披露。9回裏に津田学園は2死二塁とチャンスを作り、仲林が右翼へ大きな打球を放つが、キャプテン中田の好捕でサヨナラのピンチを防いだ。
 
 延長戦に入った試合は11回裏に先頭の水谷が左前安打で出塁。若林がしっかり犠打で送ると、2死から宮木が中越えのサヨナラ適時打を放ち、津田学園が7-6で勝利。藤枝明誠は先発の久保田が172球の熱投も、あと一歩及ばなかった。
 
 夏初出場同士の戦いは津田学園が勝利。学校創立30周年に花を添える1勝となった。