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浦和学院と花咲徳栄の2強が軸。強豪ひしめく埼玉県、夏の甲子園の切符をつかむのは?

7月8日より、第99回全国高校野球選手権埼玉大会が開幕した。日程が順調に進めば、決勝は26日。県勢の悲願となる夏の甲子園初優勝へ向けて、熾烈な争いが繰り広げられるだろう。

2017/07/08

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投打において戦力充実の浦和学院

 今大会の最大の見どころは、県内で王者として君臨する浦和学院と、夏3連覇を目指す花咲徳栄の「2強」がどんな戦いぶりを見せるか。
 
 浦和学院は秋3連覇中、春も5連覇中で、今春は関東大会も制するなど無類の強さを誇る。ただし、夏はここ3年連続で公立校に敗戦。大本命とされながらも、実力を発揮し切れずに終わっている。ちなみに現在の森士監督の就任は1991年夏で、翌92年春にセンバツ4強。ここから浦和学院は「3年に一度は必ず春夏いずれかの甲子園に出る」というペースを続けているのだが、前回の甲子園出場は4強に進出した2015年春。つまり現在いる選手たちは甲子園の地をまだ一度も踏んでおらず、この夏には並々ならぬ想いを抱いている。
 
 戦力的には県の頂点だけでなく、全国の頂点にも立てる力を持っている。投打の中心は2年生で、140キロ左腕の佐野涼弥は直球とスライダーのキレ味が抜群。存在感も大きく、リリーフ時などはマウンドに上っただけでも試合の空気がガラッと変わってしまうほどだ。実際、春の県大会初戦(2回戦)は聖望学園に5回まで1対4とリードを許す展開だったが、6回裏に佐野が3番手で登板すると流れが一変。直後の7回表に打線が1点を返し、8回表にも1点。そして1点ビハインドの9回には二死一塁と追い込まれながら、フラフラッと上がったフライが内外野の間に落ちる幸運もあり、走者が一気に生還。さらに後続が適時打を放ち、土壇場での逆転勝利を収めてしまった。
 
 打線の軸となる蛭間拓哉は左右に長打を打てるスラッガーで、リードオフマンの矢野壱晟はスイングが鋭い。もちろん3年生にも、高いレベルで攻守走が揃う山本晃大、攻守に穴の少ない家盛陽介、パンチ力のある杉山翔と旧チームから経験を積む好素材がいる。そして、堅実な守備も含め、細かな部分まで徹底する力は全国トップクラス。4年ぶりとなる夏の聖地へ、視界は良好と言える。

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