楽天・石橋良太は5位指名も即戦力。大学時代からの注目右腕は、心身充実でプロへ
楽天が5位指名した右腕・石橋良太（Honda）。即戦力右腕は、拓殖大時代から注目を集めていた。
2015/12/01
高木遊
拓殖大時代には名将・内田俊雄監督からグラウンド内外で薫陶を受けた石橋。
「気持ちの強い選手」
「ウチは中継ぎ陣の駒が不足しているし、先発にも入っていける力があります。指名順位こそ5位ではありますが即戦力、年間を通した活躍を期待しています」
そう楽天の福田功チーム統轄本部アドバイザーが語るように、指名こそ下位だったが、ルーキーイヤーからの活躍を十分に期待できる好投手だ。
「制球力が上がり、どんな場面でも使えるようになった」というカットボールと、空振りも奪えるツーシームといった打者の手元で動くボールが武器。ストレートの最速は149キロだが、常時は140キロ前後。それでも抑えられるキレがある。
野球を始めた当初は投手だったものの、中学（大阪・浜寺ボーイズ）・高校（明徳義塾）時代は主に内野手だったため、フィールディングも抜群だ。
Hondaの長谷川寿監督は「気持ちが強いし、意識も高いですね」と精神面や姿勢面も高く評価している。大切にしていることは「悩まない、落ち込まないこと」と本人が言うように、常に前を向いて、成長を続けてきた。
【次ページ】率先垂範