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「完璧な試合運び」史上3チーム目の夏秋連覇の日本生命。社会人野球の勢力図は今後どうなるか?【横尾弘一のプロへつながる社会人野球】

社会人野球のシーズンを締めくくる日本選手権は、日本生命が12大会ぶり3回目の優勝。都市対抗も制している日本生命は、史上3チーム目となる“夏秋連覇”を達成した。

2015/11/15

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宮野敦子



強豪との対戦続きだった日本生命

 社会人野球の2015年シーズンを締めくくる第41回社会人野球日本選手権大会は、10月30日から11日間にわたって京セラドーム大阪で開催され、日本生命が12大会ぶり3回目の優勝。都市対抗も制している日本生命は、1988年の東芝、2012年のJX-ENEOSに次いで史上3チーム目となる“夏秋連覇”を達成した。

 4月下旬の京都大会、5月の東北大会に優勝してチームの大いなる進化を示していたチームは、都市対抗近畿二次予選こそ苦戦の末に第四代表に滑り込むが、この予選で苦労したチームのほうが東京ドームでは粘り強く戦うという社会人野球のセオリー通りに西部ガス、前年優勝の西濃運輸に勝ってベスト8入り。前年の日本選手権覇者・トヨタ自動車との準々決勝を延長12回タイブレークでものにすると、王子との準決勝も延長11回で1-0、大阪ガスとの決勝では延長14回を戦い抜いて18年ぶり4回目の黒獅子旗を手にした。

 若い選手が成長しながら頂点に立ち、その真価を問われる日本選手権での戦いぶりはどうか。夏秋連覇は過去2チームしかなく、変な言い方だが、この大会ではどういう“負け方”をするのかに注目した。
 準々決勝までにJR東日本、トヨタ自動車、NTT西日本、三菱重工広島といった強豪と対戦するブロックに入ったこともあり、現実的に優勝は至難の技だったと言っていい。

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