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「3年生の進路を背負って投げろ」。前橋育英・高橋光成をエースにした言葉

2年生エースとして甲子園の頂点に輝いた2013年の夏。18U代表から戻った数時間後に急き ょ登板したものの初戦敗退でセンバツ出場を逃した2013年の秋。そして、健大高崎に敗れ た2014年の夏。荒井直樹監督の元、前橋育英での3年間で大きく成長した高橋光成。運命 のドラフト会議が間近に迫った今、済美の安楽とともに注目されるドラフト1位候補は何 を思うのか。

2014/10/23

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エース・高橋光成の誕生

「3年生の進路を背負って投げろ」
 
 当時2年生だった高橋に、その言葉は突き刺さった。先輩たちと一緒に甲子園を目指す。
 
 そのためにエースナンバーをつける自分が頑張るのは当然だ。漠然とそう考えてはいたが、日々の練習で感じたことを記す野球ノートの、監督からの返答は予想だにしない言葉。
 
「ズシンと来ました。めちゃくちゃ重かった。どうしたらいいんだろう、とものすごく悩みました」
 
 気合や気迫を前面に出し、リーダーシップを持ってグイグイ引っ張るというタイプではなく、マイペースで純朴な高橋の性格を熟知していた荒井監督があえて記した厳しい言葉に、それまでとは違う感情が芽生えた。
 
「1日1日の練習をもっと責任を持ってやらなきゃ、と考えて行動するようになりました」
 
 あの日芽生えた〝エース〟としての自覚が、それからもずっと、高橋の軸になり、チームを支える源になった。
 
「育英に来なかったら、今の自分はなかった。選手としてだけでなく、人間力が鍛えられた時間でした」
 
 頂点に立った日。思わぬケガに見舞われた日。周囲からの目に押しつぶされそうになった日。負けて涙した日。
 さまざまな日々を経て、迎える、運命の日。
 
「指名して下さる球団で、一生懸命頑張りたい。将来は、日本球界を代表するような、子どもや高校生にも目標にされるような選手になりたいです」
 
 これから刻む新たな日々を、今から心待ちにしている。

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