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【結果速報】女子野球 神戸弘陵学園、高知中央を降して全国制覇! 史上初の聖地決戦、2年生左腕・日高結衣が快投【全国高校野球2021】

2021/08/23

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<決勝戦 〇神戸弘陵 4-0 高知中央●>(23日、阪神甲子園球場)
 
 第25回全国高等学校女子硬式野球選手権大会は23日、史上初となる聖地・甲子園で決勝戦を行い、神戸弘陵と高知中央が対戦。神戸弘陵が序盤のリードを守り抜いて4-0で勝利し、見事全国制覇を成し遂げた。
 

 
 神戸弘陵先発は、左腕の日高結衣。初回、先頭の白坂葉夏を投ゴロに打ち取り幸先の良いスタートを切る。続く松本安純には一塁手の頭上を越える右安打を許したが、続く村中星南を三ゴロとし2死。最後は一塁走者・松本が飛び出しているところを牽制で挟殺し、初回を3人で切り抜けた。

 対する高知中央の先発は和田千波留。リードオフ信貴友郁を一邪飛とすると、2番・辻本優夏は見逃し三振に。さらに3番、“ジャイアンツカップ胴上げ投手”島野愛友利を遊飛に仕留め、両チームとも上々の立ち上がりをみせた。
 
 ともに力のある打線が持ち味。先制したのは、神戸弘陵だった。2回、4番・正代絢子が内野安打で出塁すると、内野ゴロと安打で一、三塁のチャンスとなる。ここで7番の安藤蓮姫がスクイズを決め、手堅く1点を先制する。
 
さらに満塁のチャンスで9番・師子鹿南もこの回2度目のスクイズで追加点。さらに1番にかえって信貴がセンターへ鮮やかな2点タイムリーを放ち、一挙4点をリードした。
 
 7イニング制の女子野球。4回終了の折り返しで給水タイム、そして声出しを行う。ここで流れを変えたい4点ビハインドの高知中央は、6番・井上虹桜からの打順。井上はその初球を振り抜くと、この試合初めての長打となる左中間へのツーベース。さらに、続く北條真由も初球を叩きレフト前へ。無死一、三塁とこの日最大のチャンスを作り反撃の狼煙を上げる。
 
 しかし、神戸弘陵バッテリーは落ち着いていた。一塁走者・北條が盗塁で二塁を狙うも、捕手・安藤が強肩を発揮し、二塁タッチアウト。さらに8番・中野悠万を一ゴロ、代打・板倉みなみを空振り三振に斬って取り、この回も無失点で切り抜けた。
 
 さらに6回にも、四球で出した走者に三塁まで進まれピンチを迎えた先発日高だが、4番・氏原まなかを空振り三振に仕留めるなど、気迫のピッチングを見せた。
 
 最終回はここまで遊撃の守りについていたエース島野がマウンドへ。先頭の細川美彩輝を空振り三振に打ち取ると、前の打席二塁打の井上は投直。最後は代打・吉川文乃を左飛とし、神戸弘陵学園が5年ぶり2度目の日本一に輝いた。また、島野は、ジャイアンツカップでの東京ドーム胴上げ投手に続き、甲子園でも胴上げ投手となっている。