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【結果速報】高松商、25年ぶり勝利で3回戦進出! 作新学院は最大5点差を追いつく驚異の粘りも敗戦(6日目・第4試合)夏の甲子園【全国高校野球2021】

2021/08/19

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<6日目 第4試合 2回戦 ●作新学院 7-10 高松商〇>(19日、阪神甲子園球場)
 
 第103回全国高等学校野球選手権大会は19日、阪神甲子園球場で第6日を迎え、第4試合で作新学院(栃木)と高松商(香川)が対戦。高松商が作新学院の反撃を振り払い、10-7で勝利し、3回戦進出を決めた。
 

 
 立ち上がりから序盤にかけては、高松商の徳田叶夢と、作新学院エース井上力斗の両左腕が毎回走者を背負うも、得点を許さない投球を披露した。

 3回裏、先制したのは高松商だった。1回、2回に続いて先頭打者が出塁すると、犠打で得点圏へ走者を進める。続く1番・野崎隼斗が逆方向へ逆らわないバッティングで一、三塁とチャンスを広げると、大会注目の2年生スラッガー浅野翔吾がレフトへ痛烈な打球を放ち、1点を先取。さらに後続も続き、この回3点を挙げた。
 
 反撃したい作新学院は5回表、2本のヒットで1死一、三塁のチャンスを作ると、ここで先発・井上の打順に。ベンチはここで井上に代えて池沢皓平を打席に送った。池沢は、ライトへきっちりと犠飛を放ち代打成功。1点を返し、2点差に詰め寄った。続く守りではマウンドを2番手・佐藤優成に託した。
 
 しかし、その佐藤は、先頭から安打と四球で無死一、二塁とされると、続く打者の犠打を処理する場面で足をとられ悪送球。その間に二塁走者が生還し、再び3点差となる。さらに、4番・藤井陸斗には適時打を浴び、1-6と大きくリードを広げられた。
 
 6回、5点リードとなった高松商だが、ここまで好投を続けてきた徳田が先頭をこの日初めての四球で出塁を許すと、牽制悪送球で走者は三塁へ。次の内野ゴロの間に1点を返された。さらに4番・小口にも四球を与え、徳田は降板。2番手・渡辺和大がマウンドに上がった。その渡辺も安打と四球で走者を背負うと、2つのワイルドピッチでさらに1点を失った。
 
 そして8回表、作新学院が2本のヒットと四球で1死満塁とし、内野ゴロの間に2点差に。さらに8番・渡辺翔偉の2点適時打でついに同点に追いつき、高松商の2番手・渡辺をノックアウトした。
 
 しかしその裏、高松商は、エラーで出塁した走者おいて、2死から浅野の安打と、安藤の四球で満塁の再び勝ち越しのチャンス。ここで4番の藤井がファウルで粘って7球目を捉えると、打球はセンターの頭上を越える走者一掃の適時三塁打に。続く途中出場の山田一成にも適時内野安打が生まれ、この回4得点と大きく引き離した。
 
 最大5点差を追いついた作新学院も、ここから追いつく力は残っていなかった。最後は、高松商の背番号「1」坂中大貴が1点を失いながらも9回を締め、両チーム3投手ずつをつぎ込んでの熱戦は、高松商が制した。高松商は、夏の甲子園で25年ぶりの白星となった。
 
 勝利した高松商は3回戦で、初戦宮崎商の出場辞退により不戦勝となった智弁和歌山(和歌山)と対戦する。

 
【夏の甲子園2021】第103回全国高校野球選手権大会 試合日程スケジュール トーナメント表(対戦組み合わせ)一覧