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【結果速報】高川学園、一時5点差も小松大谷に逆転サヨナラ勝ち 主砲・立石正広の一発で流れ変える(3日目・第4試合)夏の甲子園【全国高校野球2021】

2021/08/15

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<3日目 第4試合 1回戦 ●小松大谷 6-7× 高川学園〇>(15日、阪神甲子園球場)

 第103回全国高等学校野球選手権大会は15日、3日連続の雨天順延を経て、阪神甲子園球場で第3日を迎え、第4試合で小松大谷(石川)と高川学園(山口)が対戦。高川学園が、一時5点差を覆し、7-6で2回戦に駒を進めた。
 
 午前中の雨の影響で、異例の19時10分プレーボール。21時40分頃まで続いた試合は、最後までどちらに転ぶかわからない白熱した展開となった。
 
 小松大谷・北方慈也、高川学園・河野颯の両先発で試合開始。
 
 初回、先制したのは小松大谷。1死から2番・中谷槙吾が、変化球を捉えて右翼手の頭上を越える三塁打を放ちチャンスメークすると、続く東出直也が直球をセンター前に弾き返し、先手を取った。
 
 対する高川学園の初回は、ボールが全体的に高めに浮く北方の立ち上がりを攻め、1死から四球と安打で一、二塁と走者を溜める。しかし、4番・立石正広の打球は、いい当たりも遊撃手正面のライナーに。二塁走者が戻れず不運なダブルプレーとなり、初回の明暗を分けた。
 
 2回は両チーム無得点。3回、相手のエラーで一塁に走者を置いた小松大谷。ここで第1打席に三塁打を放った中谷が、今度はレフト前に運びチャンスを広げる。そして再びチャンスで打席を迎えた東出が、左翼線への適時二塁打を放ち2-0。さらに、5番の吉田創登にも2点適時打が生まれた。また4回にも僧野我斗の適時打で1点を加え5-0と序盤から大きくリードを掴んだ。
 
 一方の高川学園は4回裏、エラーで出塁した走者を置いて、4番・立石がセンターバックスクリーンへと運び2点を返した。すると後続も流れを掴んだまま2死満塁とチャンスを作ると、中村賢紳の左前適時打、山大輝の四球(押し出し)で1点差に。主砲の一発が反撃の狼煙となった。
 
 5回は、互いに点を取り合う展開。小松大谷は相手の守備の乱れをついてノーヒットで1点を追加。高川学園は、小松大谷2番手の吉田佑久から、4番・立石が第2打席と同じようなセンターへの大飛球を放ち適時三塁打で再び1点差とした。
 
 7回、高川学園が無死二塁と同点のチャンスを迎えると、小松大谷は投手交代。2年生の3番手・岩野凌太がマウンドに上がる。岩野は四死球で満塁とするも、勢いのある速球と低めのスライダーで2つの三振を奪いピンチを切り抜けた。
 
 8回、高川学園は四球とバントヒットで無死一、二塁とまたも逆転のチャンス。しかしヒットエンドランが失敗し、2死二塁とチャンスが潰えたかに見えた。だが、山崎帆大が安打で続くと、源卓のライト前に抜けるタイムリーでついに同点。土壇場で試合を振り出しに戻した。
 
 9回も勢いが止まらない高川学園は、2つの四球と犠打で1死一、二塁とサヨナラのチャンスに。打席には9番・中村。ここで小松大谷は2番手で登板して右翼に就いていた吉田佑が再びマウンドへ。1点も譲れない場面で最終局面を迎える。
 
 中村はここで四球を選び満塁に。続く打者はトップに帰って山大輝。フルカウントまでもつれ込んだ10球目、外角わずかに外れて押し出し。高川学園は、劇的なサヨナラ勝利で、見事甲子園初白星を記録した。
 
 勝った高川学園は、第3試合で勝利した神戸国際大付と20日(第8日)の第4試合で対戦予定となっている。

 
【夏の甲子園2021】第103回全国高校野球選手権大会 試合日程スケジュール トーナメント表(対戦組み合わせ)一覧