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里崎引退に思う。来季の千葉ロッテに必要なのは——彼が実践した「楽しむ野球」を継承することだ!!

里崎智也の引退試合となった9月28日のオリックス戦。ロッテの本拠地・QVCマリンフィールドは、2シーズンぶりの満員札止めを記録した。すでにCS争いはおろか、誰ひとりとしてタイトル争いにさえからんでいない〝終戦〟状態なチームの試合に、これほどの観客がつめかける――。そんなある種、異様ともいえる光景に、僕らは里崎という男のスゴさをあらためて感じさせられることになったのだ。

2014/10/03

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ベストタイミングで現れた〝持っている男〟

 通算1089試合出場、890安打、108本塁打、458打点、打率.256。

 その生涯成績だけを見れば、里崎よりスゴい選手はいくらでもいるし、同じ捕手でも、野村克也や田淵幸一や古田敦也、さらには現監督の伊東勤……と、彼より立派な成績を残している偉大な先達たちは枚挙にいとまがない。

 先般、幕張の片隅で盛大に行われた今回の引退セレモニーにしたって、他球団のファンにとっては、「里崎ってもう引退するんだ。そうなんだ」ぐらいの出来事でしかなかったに違いない。

 では、そんな彼が、マリーンズファンにとっては、球場を超満員にしてしまうほど〝スペシャル〟な存在であり続けたのは、果たしてなぜか。

 それは里崎という存在が、万年Bクラスの弱小チームに、「勝つか負けるか」ということよりも大事な「野球は楽しくやるもの」という意識を根づかせてくれたからに他ならない。

 なにしろ、彼が入団したのは、かの〝18連敗〟の悪夢を経験した翌年の1999年。以降、山本功児政権下の5シーズンを、ひたすら借金にまみれて下位に沈んできたチームにあっては、戦力云々というよりもまず内部に巣喰う根深き〝トラウマ〟を払拭することこそが最優先事項だったと言っていい。

 そしてそんな過渡期のチームに、まるで図ったかのようなタイミングで現れた〝持っている男〟こそが、どんなときでも下を向かないネアカな徳島人、里崎だったのだ。

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