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吉田一将で反撃の流れを 交流戦に強いオリックス、カギは”裏ローテ”【どら増田のオリ熱コラム #38】

いよいよ26日からセパ交流戦がスタートする。6連戦が3週間続くタイトな日程。やはり投手陣の出来が勝敗のポイントになるだろう。オリックスは大事な初戦に故障から復帰した吉田一将が今季初登板。ここから反撃の流れを作り出せるか?

2015/05/26

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初戦の結果がチームの巻き返しを左右する

 得意球団と苦手球団が比較的ハッキリと分かれているのが印象的だ。
 特にDeNAには勝っているイメージしか沸かないし、逆に中日にはナゴヤドームで岸田が打たれているシーンがパッと思い浮かんでしまうほど、嫌なイメージがある。

 ただ今年に関してはお得意様であるDeNAが、昨年のオリックスを見ているかのような快進撃を見せており、セリーグ首位という立場で交流戦に突入する。ここ数試合はミラクルゲームを繰り広げており、交流戦の頭で今のDeNAと今のオリックスが横浜スタジアムであたるのは非常にキツイ。

 そんな強敵であるDeNA戦の初戦、先発を任されたのは、オープン戦の途中で怪我により戦線離脱した2年目の吉田一将だ。
 今月に入ってから実戦復帰。登板した3試合をいずれも無失点と好投している。
 吉田はルーキーイヤーだった昨年、横浜スタジアムで行われたオープン戦に先発登板しているが、バルディリスに満塁ホームランを打たれており、復活マウントでリベンジしたいところ。

「吉田が勝てば勢いがつく」
 吉田のあとは東明、ディクソンの先発が予定されている。開幕からローテを守っている吉田の同期でライバルの東明は、この2試合は打ち込まれている。防御率1.44とパリーグトップのディクソンは、”外国人エース”として金子が戻って来るまでしっかり試合を作ってきただけに心配はないが、復帰の吉田と東明が並ぶ裏ローテは不安が大きい。
 好投に期待しつつも、売り出し中の西野ら打線の援護は不可欠だ。

 一方、週末の広島戦に登板する表ローテは金子千尋、西。もう1枚はドラフト1位ルーキーの山崎、あるいは中継ぎに回っている松葉が予想される。ここに来週以降は検査に異常がなかったバリントンが入る可能性もある。
 金子は、前回書いたように交流戦で完全復活を目指している。西は24日のロッテ戦で見事な完封勝利を収めた。「これで負けたら仕方がない」というくらい、信頼の置ける金子と西が名を連ねる表ローテ。確実に勝利を積み重ねたい。
 裏ローテが投げる平日はDeNA、巨人、ヤクルト、表ローテが投げる週末は広島、中日、阪神とのカードが組まれた。

 吉田一将がチームに熱い風を吹かせることができるのか。交流戦初戦の投球は、オリックスの交流戦の流れを左右することになりそうだ。

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