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「待っても、待ってもボールが来ない」中日・若松。さらなる進化へ、キーワードは“現状維持”

昨年Bクラスに終わった中日において、彗星のごとく現れたのが若松駿太だ。昨年2ケタ勝利を挙げた期待の右腕にとって、本当の勝負は今季になるだろう。

2016/01/24

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nagayad

Bクラスに沈む中日、期待の星に

 ストレートの最速は143キロで、平均すれば130キロ台後半。目を見張るスピードではないが、相手打者が最も嫌がるコース、高さにしっかり制球されるため、威力は倍以上になる。さらに、そのストレートをより速く見せるチェンジアップとのコンビネーション。

「待っても、待ってもボールが来ない」と、強打者たちを嘆かせた武器を駆使して、プロ初勝利から一気に10勝を挙げたのが中日の若松駿太だ。

 勝負どころの8月には4勝で月間MVPに輝くなど、Bクラスに低迷するチームとあって希望の光となった右腕は、契約更改でもプロ野球史上6番目(2015年11月22日現在)となる555%の大幅アップを勝ち取る。その活躍ぶりで「ブレイク」や「エース候補」と評されているが、本当の勝負は今シーズンになるだろう。

 キーワードは“現状維持”である。

 野球選手には、投手なら1キロでも速いボールを投げたい、打者なら少しでも遠くへ打球を飛ばしたい、という本能がある。タイプに関係なく、現役である以上は意識しなくても体がそう動くのだ。ところが、その進化が選手生命の危機に直結することも少なくない。

 例えば、ストレートを速くしようとウエイト・トレーニングに励んだ結果、変化球の軌道が微妙に変わり、伝家の宝刀から何の変哲もないボールになってしまうこと。あるいは、ストレートとともに変化球の速度もアップし、肝心の緩急が活かされなくなること。自分自身が進化しようと求めたことが、反対に自分の首を絞めてしまうケースは、技術事において珍しくない。それだけに、ストレートを見せ球にして、チェンジアップで翻弄するというスタイルを継続できるかが、若松の2016年テーマになる。

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shiro





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