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藤浪と大谷、入団3年でNPBを代表する投手へ。決定的な違いは投球の効率と守備【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は3年目を終えた藤浪と大谷についてだ。

2016/01/06

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大谷日ハムユニ(ロゴ入り)

QS率が向上した二人、違いは投球数

 藤浪晋太郎と大谷翔平は、ともに190cmを超す長身。甲子園の快投で注目され、2012年のドラフトの目玉として1位でプロ入りした。
 あれから3年――2人は順調に成長し、今ではチームのエースになった。
 2015年は藤浪が奪三振王に、大谷がベストナイン、最優秀防御率、勝率第1位、最多勝と初のタイトルにも輝いた。
 2人の成長の過程を比較していこう。

 投球内容について、年を追って数字を並べた(Baseball Referenceなどをもとに作成)。
 QSは先発で6回以上投げて自責点3以下だった試合。先発の最低限の責任と言われる。QS%はこれを先発数で割ったもの。
 H9、HR9、BB9、SO9は、それぞれ1完投あたりの被安打、被本塁打、与四球、奪三振。右本、右打率、左本、左打率は右打者、左打者の被本塁打、被安打を示す。
 SO/BBは奪三振数を与四球数で割った数値。WHIPは、1回あたりの走者(安打、四球)数。
赤字は注目してほしい数値だ。

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 ともに2015年、QS%が飛躍的に向上した。安定感が増したのだ。「マウンドに上がれば、少なくとも試合は作ってくれる」という信頼感が高まった。
 それにともなって、平均投球回数も7回を超えた。2人が投げるときは、セットアッパー、クローザーへの負担が軽くなるのだ。

 大きく異なるのは投球数と1回当投球数。藤浪は今季、3000球を大きく超えた。セリーグで最多だ。田中将大などもそうだったが、NPBではシーズン投球数が3000球を超えると翌年の成績が下落することが多い。

 大谷は2014年の2538球から2462球と減少している。
 1回当投球数を見ると、藤浪は2014年17.45球、2015年16.95球。この数値は15球が目安とされる。奪三振数が多い投手は、どうしても球数が多くなるが、それにしても藤浪の数字は非常に多い。今年は前年より0.5球下がったが、藤浪は、投球過多による故障の不安がつきまとう。

 対照的に、大谷は2014年16.34球から2015年15.32球と大幅に下げた。このために投球数が前年よりも減少したにも関わらず、投球回数は増えている。

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