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2015年、日本人投手最高の評価に輝くダルビッシュ有に立ちはだかる「2つの壁」【広尾晃の「ネタになる記録ばなし」】

ブログ「野球の記録で話したい」を運営中で『プロ野球解説者を解説する』(イーストプレス刊)の著者でもある広尾晃氏。当WEBサイトでは、MLBとNPBの記録をテーマに、週2回、野球ファンがいつもと違う視点で野球を楽しめるコラムを提供していく。今回は、ダルビッシュ有の2015年についてだ。

2015/02/16

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Getty Images



Texas Rangers v Cleveland Indians

 MLBでのダルビッシュ有の評価が非常に高い。米スポーツ専門メディアESPNが発表した「トップ300ランキング」では43位。アリーグの先発投手の中では5位である。

 日本人投手として、ダルビッシュはかつてない高い評価を得ており、今季も期待がかかる。ダルビッシュの4年目は順風満帆となるのか。過去の記録を参考に、活躍する上で課題となりうる、2つの壁について考えてみた。

1. 4年目の壁を越えられるか?

 1年目16勝9敗、2年目13勝9敗、3年目の昨年は故障で8月に離脱しながらも、10勝7敗と3年連続で二けた勝利をあげた。これまでの日本人MLB投手の連続二けた勝利の記録をまとめてみた。

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 3年連続二けた勝利はダルビッシュで4人目だ。4年以上続けて二けた勝利をあげたのは、今年からNPBに復帰する黒田博樹しかいない。黒田博樹は、MLBデビュー3年目に初めて達成し、以降5年連続で二けた勝利をあげた。
 デビューからの連続二けた記録に限定すれば、ダルビッシュが3年連続で野茂英雄に並んでトップ。だが野茂英雄は4年目に4勝11敗と落ち込んだ。デビューから4年連続で二けた勝利を挙げた日本人投手はいない。

 トップクラスの日本人先発投手は、制球力があり、かつ多彩な変化球を持っているので、MLBでも即、通用する場合が多い。しかし、年数を経るうちに成績が下落する傾向にある。
 原因として、日本では経験したことのない中4日という過酷なローテーションがあげられる。年数とともに勤続疲労が進み、不調に陥ったり故障につながるケースが多い。

 もう一つは、打者の研究が進み、変化球を高い精度で見極められることがあげられる。スプリットやスライダーなどの変化球に手を出さなくなったり、配球を読まれることも当然増える。
 ダルビッシュも16勝→13勝→10勝と数字面では、成績がダウンしている。日本人投手が達成していない、デビューから「4年目の壁」を越えることができるだろうか?

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