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第57回JABA北海道大会 優勝のJR東日本を筆頭に黒獅子旗を目指して最後の戦力整備【横尾弘一の「プロにつながる社会人野球」】

6月22日から5日間、札幌ドームと札幌円山球場で第57回JABA北海道大会が行われた。都市対抗野球大会前最後の公式戦でもあった。

2015/07/05

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宮野敦子

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堀井哲也監督、石川修平、田嶋大樹(左から)

JR東日本が見せた勝利への執念

 6月22日から5日間、札幌ドームと札幌円山球場で開催された第57回JABA北海道大会は、7月18日から東京ドームで行われる第86回都市対抗野球大会を前にした最後の公式戦である。この大会には各地区の都市対抗予選を勝ち抜いた11チームと室蘭シャークスが出場。黒獅子旗を目指して戦力を整備するとともに、優勝すれば日本選手権への出場権を得られるため、各チームとも高い目的意識で臨み、息詰まる熱戦が繰り広げられた。

 3つのブロックに分けたリーグ戦の1位と、2位の中から最高成績の1チームが準決勝に進めるが、AブロックはHonda、BブロックはJR東日本、CブロックはNTT西日本が3戦全勝。Aブロック2位の大阪ガスがポイント数でワイルドカードを手にした。

 NTT西日本は、エースの吉元一彦や不動の四番・髙本泰裕らレギュラー陣を温存。これまで出場機会の少なかった若手を積極的に起用し、都市対抗に向けて戦力層を厚くしながら勝利を重ねた。Hondaと大阪ガスは都市対抗予選までと同様に安定した試合運びを披露。そうした中で、分厚い戦力と勝利への執念で優勝を果たしたのはJR東日本だった。

「いつ、どんな試合でも勝ちにいく」という堀井哲也監督の方針が徹底されており、大会出場で地方へ遠征しても近隣のグラウンドを確保して練習する。選手は体力的にもキツく、特に投手はコンディション調整にも苦労するが、それを乗り越えなければ日本一はないという意識で、主将の石川修平捕手を中心に集中力の高い試合を展開する。今大会で圧巻だったのはHondaとの準決勝だ。1回表に2点を先制したものの追加点を挙げられずにいると、終盤にHondaが反撃に転じ、リリーフエースの東條大樹が2本塁打を許して2-6と逆転される。しかし、4点を追う9回表にチャンスを築くと、一気の猛攻で6点を奪い、8-6で再逆転勝利を収めた。さらに、この試合に登板した関谷亮太、片山純一、進藤拓也はダブルヘッダーの決勝でも登板。相手に流れが傾きそうな場面では惜しみなくリリーフを注ぎ込むなど、25名のベンチ入り選手を総動員する戦いで見事に5連勝を飾った。

 最高殊勲選手賞に輝いたのは四番の松本 晃だ。日本代表でも主軸を任されている30歳のスラッガーだが、堀井監督からは「チャンスで打たなければ引退」と、常に厳しい言葉をかけられているという。今季も若手を育てるために春先は四番を譲っていたが、そうした状況に決してクサらず、コツコツと結果を残すことで絶対的な信頼を得ており、今大会でも2本塁打を放って存在感を見せつけた。

関谷亮太

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