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WBCで全敗、台湾野球なぜ弱体化? 合わない収支と天下り、悲しき“公務員野球”の末路

WBCで全敗に終わった台湾代表。野球強豪国であるはずが、まったく元気なく敗れた背景には何があるのか。日本とソウル、両方の会場で取材した台湾人記者は現状を嘆いている。そこには試合以前の問題は存在していた。台湾野球の弱体化を招いた分裂騒動を追う。

2017/03/20

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「7回からの悲劇」。繰り返された台湾の崩壊

 3月9日は、台湾野球ファンにとって眠れない夜となった。
 
 第4回WBCに挑んだ台湾代表は、3戦全敗でグループAの最下位となり、次回のWBCは予選からの参加を余儀なくされるという悲惨な結末となった。そのうちの2試合は、7回までリードしていたものの、マウンド上のピッチャーは緊張感を保てずに簡単に失点。試合を落としていた。リードを最後まで守れない、野球の醍醐味を失ったような試合は、選手・ファン双方が痛感している。
 
 台湾の野球ファンはこのような崩壊を「7回からの悲劇」と呼んでいる。前回のWBC、日本対台湾の死闘も、7回からピッチャーを交代してから状況が一変。遡れば、2004年のアテネ五輪も、高橋由伸(現巨人監督)による7回の2ランホームランをはじめ、最後に逆転されている。もちろん、日本が台湾を破る結果は珍しいものではないが、なぜ台湾はいつも後半に崩れてしまうのか。
 
 3試合終了後、台湾代表の元メジャーリーガー胡金龍外野手(富邦)は大会を振り返った。「台湾野球はもっと反省しなければならない。育成、学生野球、それは基礎であり基盤。国が良い基盤を築けば、良い選手も育つ」。7打数4安打のリン・クンショウ捕手(富邦)も「今回は良いチャンスだ。台湾野球は大きな変化が必要」と明言した。
 
 投手陣の大乱調には、20年間台湾野球界が良いピッチャーを育てられないという揺るぎない事実がある。どのような問題が存在するのか。

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