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侍J、6戦全勝で準決勝進出!難敵イスラエルを投打で圧倒

2017/03/15

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2次ラウンド・プールEの侍ジャパン対キューバの試合が、15日に東京ドームで行われ、8-3で侍ジャパンが勝利した。
 
 侍ジャパンはこの勝利でWBC開幕から6連勝となり、2次ラウンド戦績を3勝0敗として準決勝進出を決めた。一方、イスラエルは戦績を1勝2敗としてグループ3位が確定。1次ラウンドは3連勝で突破を決めた初出場のダークホースは、2次ラウンドで敗退することになった。
 
 侍J先発は千賀、イスラエル先発ゼイドで始まった試合は、序盤は投手戦の様相を呈した。
 
 千賀はイスラエル打線を相手に快投。許した安打は初回、フルドに許した1安打のみであり、5回を63球、被安打1、4奪三振、2四死球、無失点という内容で先発の役割を果たした。
 
 しかし、相手先発のゼイドも好投。ここまでクローザーとして活躍してきた速球派右腕の前に、侍打線は度々チャンスを作ったが、あと1本が出ずに前半戦は無得点に終わった。
 
 試合は後半に入った6回に動いた。表の守備で2番手・平野がイスラエル打線を三者凡退に抑える好投を見せると、遂に好調侍打線が目覚めた。
 
 先頭の4番筒香がバックスクリーン横に飛び込む先制本塁打を放つと、その後も5番内川の四球、6番坂本の安打でチャンスを作り、8番松田、9番小林、2番菊池の適時打、3番青木の死球で一挙5点を奪った。
 
 主砲の一発で勢いをつけると、小刻みに得点を重ねていく侍打線が爆発。一気に試合の主導権を握った。
 
 8回裏にも3番青木の二塁打、4番筒香の敬遠でチャンスを作ると、5番内川が左翼線にダメ押しとなる適時二塁打を放ち、試合を決めた。昨日の試合では好機で安打が打てず犠飛に終わったことを悔やんでいた男が、雪辱を晴らす一打を放った。また、松田も適時打を放ち8点差とした。
 
 そして、リードを奪った後も宮西、秋吉といった救援陣が好投。イスラエル打線に全く付け入る隙を与えなかった。9回には守護神・牧田が登板。牧田は3失点を喫するも、なんとか3アウトを奪い試合終了。
 
 開幕から負けなしで準決勝まで駒を進めることになった侍ジャパン。グループ1位での通過となったため、22日(現地時間21日)の午前10時から、米国・ドジャー・スタジアムでプールF・2位の国と対戦予定となった。
 
 プールFには、ドミニカ共和国、米国、プエルトリコ、ベネズエラと、多くのメジャーリーガーが所属する強敵が控えており、どの国が進出しても熱戦となること間違いなしだ。
 
侍ジャパン 8-3 イスラエル
 
投手リレー
【侍ジャパン】
千賀 63球
平野 15球
宮西 8球
秋吉 11球
牧田 36球
 
【イスラエル】
ゼイド 67球
アクセルロッド 18球
ソーントン 14球
カッツ 6球
ゴールドバーグ 27球
ヘロン 20球
レーキンド 10球
 
本塁打
【侍ジャパン】
筒香(6回ソロ)
【イスラエル】
 
バッテリー
【侍ジャパン】
千賀、平野、宮西、秋吉、牧田-小林
【イスラエル】
ゼイド、アクセルロッド、ソーントン、カッツ、ゴールドバーグ、ヘロン、レーキンド-ラバンウエー