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どんでん返しでまさかのベネズエラがPO進出決定!メキシコの失点率が実は…

2017/03/13

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンド・プールDのベネズエラ代表対メキシコ代表が12日(日本時間13日)にメキシコのエスタディオ・チャロスにて行われた。
 
 メキシコが11対9でベネズエラを破り、WBCの規定により1勝2敗と並んだベネズエラよりも少ない「イニングあたりの失点数」を記録し、1次ラウンドを3位で終え、13日(日本時間14日)に行われる、プレイオフに進出することとなった。
と、WBCも正式にアナウンスをして、試合が行われるはずだった。
  
 しかし、この裁定が覆ってしまった。メキシコは2試合で18イニングをプレーしたものと思われていたが、実は初戦のイタリア戦で9回裏に一つもアウトを取れずに5点を取られサヨナラ負けを喫したのである。WBCのルール(日本語公式サイトの文を引用)によると、
 
(2)3チームが2勝1敗で同率の場合、1位を下記の優先順位で決定し、2位および3位はプレイオフを戦う。
1 同率チームとの対戦で、守備1イニングあたりの失点数が少ない
 
 となるので、メキシコ代表の9回裏のイニングは無死なので守備イニングとしてカウントされることはない。すなわち、メキシコ代表はイタリア戦の9回裏が始まるまでの8イニングとベネズエラ戦の9イニングの17イニングしか守備イニングを行っていないのだ。
 
 17イニングで19失点を喫したメキシコは失点率で1.118となり、ベネズエラの同1.105を下回り、最下位となる。(ちなみに従来の計算では18イニングで19失点となり、1.0656)ゆえに、ベネズエラ代表がプレイオフに進出することとなったのだ。
 
 18イニング計算で喜んでいたメキシコだが、実際は17イニングしか守備機会を行っていない。その結果、勝利の瞬間の大喜びが一転、悲しい結末となってしまった。プレイオフは13日(日本時間14日)にメキシコの同地で行われる。
 
【失点率】
 
イタリア:19回-20失点=1.053
ベネズエラ:19回-21失点=1.105
メキシコ:17回-19失点=1.118
 
(プエルトリコ戦は除外)