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侍ジャパン、3戦全勝で2次ラウンドへ!7対1で中国を寄せ付けず

2017/03/10

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 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のプールBの1次ラウンドの最終戦である侍ジャパン対中国代表が、10日に東京ドームで行われ、侍ジャパンが7対1で勝利し、3戦3勝で2次ラウンドへ進出した。この日は2次ラウンドを見据えた選手起用が光った。
 
 侍ジャパンは初回から初スタメンの1番・田中が安打で出塁すると、持ち味の積極的な走塁が光り、中国から早々と1点を先制する。
 
 2回裏には9番・小林が中国先発のガン・チュエンの甘い直球を完璧に叩き、左翼スタンドへ2ラン本塁打を放ち、3回裏にはオーストラリア戦で目覚めた5番・中田が2試合連続となるアーチを打ち込むなど、打線は2次ラウンドに向けて上向きに見えた。
 
 侍ジャパンの先発の武田翔太は最速150キロの直球とカーブ、スライダーを組み合わせるも、ピリッとせず。3回に2死から1点を失い、3回でマウンドを降りた。2番手の藤浪晋太郎は直球の制球が定まらなかったが、2イニング目には圧巻の三者連続三振を披露しカットボールの切れ味の良さを見せつけた。
 
 調子が上向きに見えた侍打線だが、2番手の中国の「大谷翔平」ことモン・ウェイチャンの前に手も足も出ず。モンは捕手登録されている選手で、1次ラウンドの2試合は左翼と指名打者として試合に出ていたが、この日は侍打線相手に圧巻の投球を披露。3イニングで被安打0、三振2を記録した。
 
 一方で、この日の侍ジャパンは1次ラウンドの2試合で出場しなかった選手の起用が目立った。投手では増井と松井を起用。増井は1イニングを9球で仕留め、松井は三者連続三振を見せるなど活躍が光った。野手陣も内川を一塁で、秋山を中堅で途中出場させるなど、2次ラウンドに向けた選手の起用が多く見られた。
 
 ゼロ行進を続けていた侍ジャパンだが、7回に四球と安打でモンからチャンスを作ると、菊池の遊安打が相手の送球ミスを誘い、2点を追加した。しかし、試合はそのまま動かず、7対1で終了。
 
 2次ラウンドへ向けた調整試合という意味合いが多く出た試合となったが、打線に多少の不安を持った後半戦だった。2次ラウンド初戦のオランダ戦は中1日で12日に開催される。投打ともにレベルアップした相手のオランダにどこまで戦えるのか。試合は12日の19時試合開始である。

 
侍ジャパン 7 – 1 中国

投手リレー
【中国】
ガン・チュエン 62球
モン・ウェイチャン 62球
クゥン・ハイチョン 5球
チェン・クン 10球
 
【侍ジャパン】
武田 47球
藤浪 30球
増井 9球
松井 14球
平野 9球
秋吉 12球
 
本塁打
【中国】
【侍ジャパン】
小林(2回2ラン)
中田(3回2ラン)
 
バッテリー
【中国】
ガン・チュエン、モン・ウェイチャン、クゥン・ハイチョン、チェン・クン – ワン・ウェイ、リ・ニン
【侍ジャパン】
武田、藤浪、増井、松井、平野、秋吉 – 小林、大野