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イチロー、重圧弾き劇的V打。連覇達成! 歴史的快挙までの9戦【WBCの軌跡】

第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が6日から始まった。初代王者の日本代表は、2009年に行われた第2回大会で連覇を達成した。

2017/03/09

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決勝 韓国 対 日本【ドジャースタジアム】

2009年3月23日(月)

連覇へあと1勝として迎えた決勝戦。相手は、この大会ここまで計4度対戦し2勝2敗としている韓国。
 
日本は、先発の岩隈久志が2回まで完璧に抑える最高の立ち上がりを見せた。
良い流れを得点に繋げたい打線は3回、先頭の中島裕之が内野安打で出塁すると、その後1死一、三塁から小笠原道大の犠牲フライで先制した。
6回に同点とされたが、7回に中島裕之のタイムリーヒット、8回には岩村明憲の犠牲フライで点差を広げた。
 
岩隈は7回2/3を投げ2失点と好投。後を受けた杉内も1アウトを確実に取って、準決勝に続いて9回はダルビッシュ有がマウンドに登った。
ダルビッシュは、先頭打者から三振を奪ったが、後続に連続四球を与えてピンチを招く。2死とし、連覇まであとアウト1つとしたが、イ・ボムホに痛恨の2点タイムリーヒットを許して同点とされた。
 
延長10回、日本の攻撃は、先頭の内川聖一がヒットで出塁。稲葉篤紀が送りバントでチャンスを広げ、岩村のレフト前ヒットで1死一、三塁とした。
2死となった後、打席にはイチローを迎える。イチローは、クローザーのイム・チャンヨンに対して4球連続ファールを含む7球でフルカウントとした後、8球目をセンター前へはじき返す2点タイムリーヒットを放った。
 
その裏のマウンドに登ったダルビッシュは、最後チョン・グンウからスライダーで空振り三振を奪い、3-5で勝利。日本は、2006年の第1回大会に続き連覇を果たした。
 
大会のMVPには、松坂大輔が2大会連続で選ばれた。

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