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韓国、初出場イスラエルに痛恨の敗戦。2次ラウンド進出に暗雲

2017/03/06

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 WBC1次ラウンドの開幕戦となる韓国代表対イスラエル代表戦が6日、韓国・高尺スカイドームで行われた。
 
 韓国の先発はKBO通算112勝のチャン・ウォンジュン、対するイスラエルの先発はMLB通算121勝のベテラン右腕、ジェイソン・マーキーという両代表のエース投手がマッチアップとなった。
 
初回は、両軍とも無得点に終わるも、2回に試合が動いた。
 韓国先発、チャン・ウォンジュンが制球を乱し、1安打3四球で1点を失った。3回以降は持ち直して無失点に抑えたが、結果として4回65球、1失点でマウンドを降りた。1次ラウンドの規定により、チャン・ウォンジュンは次の登板まで中4日の空きを要することになった。
 
 韓国代表は、5回以降は小刻みな継投で、イスラエルの反撃をかわした。
 四球を出すことも多く、ピンチを招くこともあったが、イスラエル打線の拙攻もあり2回以降は9回まで無失点に抑えた。
 そして、8回の2アウト満塁のピンチの際には大歓声の中、セントルイス・カージナルスのオ・スンファンが登板。大ピンチを外角の速球で見逃し三振に打ち取り、格の違いを見せつけた。
 オ・スンファンは9回も続投し、1回1/3を無失点に抑えた。
 
 一方、イスラエルのマーキーはMLB仕込みの投球で韓国打線を3回45球、無失点に抑えた。 球数を45に抑えたため、マーキーは中1日空ければ次の試合に登板することが出来る。
 マーキーの降板後は、イスラエルの投手陣も、数々のピンチを招いたが、要所を抑え韓国打線の攻撃を封じた。
 
 両軍投手陣の奮闘もあり、試合は延長戦にもつれ込んだ。
 10回には、元東京ヤクルトスワローズのイム・チャンヨンが登板。
 しかし、6番デービスの四球と7番ラバーンウェイの安打でピンチを作ると、9番バーチャムに適時内野安打を浴び、勝ち越しを許す。両軍共にホームが遠かっただけに、待望の追加点となった。
 
 10回裏、韓国打線は三者凡退に終わりゲームセット。2次ラウンド進出を目指す韓国代表は、初出場のイスラエル相手に手痛い敗戦となってしまった。
 
 韓国代表は投手陣が粘ったが、イ・ヨンギュ、キム・テギュン、イ・デホといった主軸選手が軒並み無安打に終わり、ブレーキとなってしまった。
 
 初出場のイスラエルは、過去大会でも優秀な成績を残している韓国代表を破る「大物食い」を披露する最高のスタートを切り、歴史的勝利を収めた。