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侍Jも要注意。“史上最強”中国、メジャー経験者多数で投打に安定【WBC戦力分析】

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が3月7日から順次始まっていく。現地にいる多くの野球評論家は「中国代表の3連敗もあり得る」と予想しているが、果たしてどうなるのだろうか。

2017/02/26

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チェンの参加で中国代表の実力向上につながる

 今回のWBC中国代表は、初めてメジャーリーグ所属の選手を投入している。
 
 パナマ出身のブルース・チェンは、メジャーリーグで通算15年プレーしていた経緯もあり、パナマ代表のベテラン投手として、2006年と2009年のWBCに出場した。
 
 中国・広東省出身のチェンの祖父母が1940年代にパナマへ移住。その関係もあり、チェンは同国で生まれ育った。スペイン語と英語が堪能のため、米国人コーチとのコミュニケーションは問題ないが、チームメイトとの意思疎通に少し苦労している。
 
 メジャーでの通算成績は82勝81敗。39歳でも全体的に中国代表の実力を向上させられると考え、今回のWBCで投手の柱的存在になるだろう。
 
 ジョン・マクラーレン監督ははじめ、オースティン・ブライス(シンシナティ・レッズ)、コルテン・ウォン(セントルイス・カージナルス)とジョイ・ウォン(コロラド・ロッキーズ傘下)、バンス・ウォーリー(ワシントン・ナショナルズ傘下)など、チェン以外の中国人メジャーリーガーの招集も考えていた。しかし、実際にメンバー入りしたのはチェンとウォンだけだ。
 
 なお、今回がWBC3度目の出場となるレイ・チャン(レッズ傘下)は、チームで一番の打撃能力と期待されている。

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