森遼大朗、2度目の先発マウンドへ。首位SB相手に「打者に向かっていくピッチングを」【#28】
2022/08/29
産経新聞社
プロ初勝利に向けて
今夜の相手は、リーグトップの打撃成績を誇る首位・福岡ソフトバンクホークスだ。一筋縄ではいかない相手だが、「前回の反省を生かして、しっかり自分のピッチングを強気にやっていけたら」と、意気込みを語る。
「（ファンの方々には）打者に向かっていくピッチングを見てほしいなと思います」
自身でも語るように、彼の性格は「マイペース」だ。今回の取材でも終始穏やかな空気を纏いながら、ゆったりとしたペースで言葉を紡いでくれた。「なるべく相手には流されないようにっていうところは、（性格が）多少影響しているのかな」と言うが、それは一軍のマウンドであっても、自分を貫ける資質に恵まれているということだ。
また、森は昨季、イースタン・リーグで最多勝（10勝）のタイトルを獲得している。ファームであれ、2桁勝利を経験している、“勝ち方を知っている投手”なのだ。初勝利を挙げれば、その後は勝ち星を増やしていけるのではないだろうか。
「まずは一軍でプロ初勝利っていうところを目標にしてやっていきたいですし、それ以降はだんだんキャリアハイを出していきたい」
チームは現在、首位ソフトバンクと7ゲーム差と苦しい状況にいるが、気鋭の右腕は「最後まで諦めずに、優勝の1ピースになれるように頑張りたい」と前を向く。巻き返しを誓うチームに、新しい風を吹き込めるか。
取材・文 森田深志
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