97年世代の最終兵器、植田将太の現在地。同世代の活躍に続けるか【#21】
2022/04/26
千葉ロッテマリーンズ
「首脳陣からも信頼してもらえるようなプレー」を見せ続けること
一方で、今年は開幕からチームの「同世代」や「同期」の活躍が目覚ましい。植田と同じ97年世代の選手では、同期でもある髙部瑛斗や佐藤都志也らに加え、ルーキーの廣畑敦也や高卒入団の平沢大河も出場機会を得ている。さらに「同期」では、完全試合を達成した佐々木朗希をはじめ、全員がすでに一軍デビュー済みという状況だ。
そうした仲間たちに刺激を受けている様子で「もう本当に、自分もしっかりやらないといけないなっていう風に思いますね」と、一軍出場への意欲をより強くしている。
一軍争いに割って入るために、持ち味である「守備の面」をもっとアピールしたいという。植田自身も「落ち着いてプレーしているっていうのが本当に凄い」と舌を巻くゴールデンルーキー松川虎生の存在もあり、ロッテの捕手層は厚い。一歩抜け出すためには「首脳陣からも信頼してもらえるようなプレー」を見せ続けることが欠かせない。
「ピッチャーの一番の持ち味を出せるようにっていうのを意識してやっています。試合の中とかだと、打者の反応だったりとか、その日の状態を確認しながら、何がベストなのかっていうことを話しながらやっていますね」
後日取材した左腕の中村稔弥も、植田について「全部引き出してくれる感じで、凄く投げやすい」と語ってくれた。意識して積極的にコミュニケーションを取っていくところは、投手からも厚い信頼を寄せられている。