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過去には球界を代表する選手輩出も 牧田、山中らアンダースロー投手に注目

18日、東京ヤクルトスワローズ・山中浩史が自身7連勝をかけてマウンドに上がる。現役では山中以外にも牧田や加藤がいるが、過去にも球界を代表するアンダースロー投手が存在した。

2015/08/18

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代表的アンダースロー投手

 過去の代表的なアンダースローは187勝を挙げた元阪急ブレーブス・足立光宏や、同じく187勝を挙げ南海ホークスの監督にも就任した元南海ホークス・杉浦忠などだ。元西武ライオンズ・松沼博久は速球派のアンダースロー。即戦力の活躍を見せ新人王を獲得、「兄やん」の愛称で親しまれた。偉大な先輩の後を引き継いだ牧田は同じく新人王を獲得。松沼との共通点の多さから、牧田は「牧やん」ともじられていることもある。
 異色だが親子どちらもアンダースローの「史上初の一軍での親子勝利」を達成した元ヤクルトスワローズ・会田照夫、元巨人・会田有志もいる。
 しかしなんといっても「史上最高のサブマリン投手」と称された元阪急ブレーブス・山田久志が最も有名だろう。通算成績は654試合284勝166敗、防御率3.18と圧倒的な成績を残している。最多勝3回、最優秀防御率2回、最高勝率4回など数々の輝かしいタイトルを獲ってきた。中でも3年連続MVPは日本記録である。殿堂入りを果たし、WBCの投手コーチ、中日の監督も務めたレジェンドだ。

■足立光宏
通算:676試 187勝153敗0S 防御率2.91

■杉浦忠
通算:577試 187勝106敗0S 防御率2.75

■松沼博久
通算:297試 112勝94敗1S 防御率4.03

■会田(照)
通算:273試 29勝45敗3S 防御率4.34

■会田(有)
通算:37試 3勝2敗0S 防御率2.88

■山田久志
通算:654試 284勝166敗43S 防御率3.18

 近年の代表的なアンダースローといえばやはり元千葉ロッテ・渡辺俊介だろう。見る者の目を奪う美しいフォーム。地面に手が着くほど低い位置から繰り出される浮き上がる球筋。過去にいないタイプだったが「アンダースローといえば渡辺俊介」と誰もが言うほどの知名度であった。05年には15勝4敗で、ロッテの日本一に大きく貢献した。ロッテ退団後は自らの夢だったメジャーリーグを目指して、現在は米独立リーグのランカスターでプレーしている。

■渡辺俊介
通算:255試 87勝82敗0S 防御率3.65

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