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価値ある盗塁王は誰だ! ”赤星式盗塁” で見る歴代盗塁ランキングトップ10、2020年ランキングトップ5は?

2021/02/13

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2020年シーズン”赤星式盗塁”ランキングトップ5は?

 最後に、2020年シーズンに10盗塁以上をマークした選手の赤星式盗塁”ランキングトップ5を紹介したい。結果は以下の通りだ。
 
周東佑京 38盗塁(50盗塁-6盗塁刺×2)
西川遥輝 28盗塁(42盗塁-7盗塁刺×2)
和田康士朗 17盗塁(23盗塁-3盗塁刺×2)
近本光司 15盗塁(31盗塁-8盗塁刺×2)
佐野皓大 12盗塁(20盗塁-4盗塁刺×2)
 
 トップに立ったのは、ソフトバンクの周東。パ・リーグ盗塁王となる50盗塁を決めながらも、9割近い成功率を誇り、4連覇を果たしたチームに足で多大な貢献をもたらした。2位は歴代ランキングでも7位の西川だ。2019年は19盗塁と大幅に数字を減らしていたが、20年は42盗塁と完全復活。近年に比べて盗塁成功率こそやや落としたが、流石の存在感を見せた。
 
 4位はセントラル・リーグ唯一の選出となった近本光司外野手(阪神タイガース)。ルーキーイヤーの19年は36盗塁で盗塁王となったものの、15盗塁刺、盗塁成功率は7割程度と確実性に課題を残した。しかし翌20年は盗塁成功率約8割と大きく改善。価値ある2年連続タイトルを手にした。
 
 3位には和田康士朗外野手(ロッテ)、5位には佐野皓大外野手(オリックス・バファローズ)の新鋭がランクイン。主に代走として起用に応え続けた。
 
 対して、マイナス評価の選手は梶谷隆幸外野手(現読売ジャイアンツ)、小深田大翔内野手(東北楽天ゴールデンイーグルス)、金子の3人。ワーストはマイナス4盗塁の金子となった。2016、19年には盗塁王となった韋駄天だが、16年は53盗塁を決めるも、リーグ最多の17盗塁刺。14盗塁の20年も同じく最多の9盗塁刺と自らチャンスを潰す場面も目立った。

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