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価値ある盗塁王は誰だ! ”赤星式盗塁” で見る歴代盗塁ランキングトップ10、2020年ランキングトップ5は?

2021/02/13

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“赤星式盗塁”歴代ランキングトップ10は?

 NPB通算盗塁ランキングトップ10は以下の通り。
 
1位 福本豊 1065盗塁
2位 広瀬叔功 596盗塁
3位 柴田勲 579盗塁
4位 木塚忠助 479盗塁
5位 高橋慶彦 477盗塁
6位 金山次郎 456盗塁
7位 大石大二郎 415盗塁
8位 飯田徳次 390盗塁
9位タイ 呉昌征  381盗塁
9位タイ 赤星憲広 381盗塁
 
 ”赤星式盗塁”ランキングトップ10は以下の通りとなった。
 
1位 福本豊 467盗塁(1065盗塁-299盗塁刺×2)
2位 広瀬叔功 350盗塁(596盗塁-123盗塁刺×2)
3位 木塚忠助 251盗塁(479盗塁-114盗塁刺×2)
4位 呉昌征 219盗塁(381盗塁-81盗塁刺×2)
5位 赤星憲広 205盗塁(381盗塁-88盗塁刺×2)
6位 松井稼頭央 203盗塁(363盗塁-80盗塁刺×2)
7位 西川遥輝 197盗塁(287盗塁-45盗塁刺×2)
8位 柴田勲 193盗塁(579盗塁-193盗塁刺×2)
9位 金山次郎 154盗塁(456盗塁-151盗塁刺×2)
10位 大石大二郎 153盗塁(415盗塁-131盗塁刺×2)
 
 やはり、前人未到の1065盗塁を記録している福本豊氏が”赤星式盗塁”ランキングでもトップに立った。しかし、通算では2位の広瀬叔功氏と450盗塁以上の大差をつけたのに対し、同指標では117個差とかなり縮まっている。福本氏は299盗塁刺も同じく歴代トップ。警戒度の高さや積極果敢な姿勢が現れているともいえるが、本来の数字に比べると評価を落とした。
 
 対して評価を上げたのが、4位の呉昌征氏と5位の赤星氏、そして6位に入った松井稼頭央氏だ。通算では呉、赤星両氏が9位タイ、松井氏は14位タイとなっているが、揃って通算8割以上の高い盗塁成功率を記録。盗塁技術は歴代屈指といえるだろう。
 
 現役選手で唯一のランクインとなったのが西川遥輝外野手(北海道日本ハムファイターズ)だ。言わずと知れた現代のスピードスターは、赤星氏らに遜色ない盗塁技術を発揮。44盗塁で3度目の盗塁王を獲得した2018年はわずか3盗塁刺、盗塁成功率.936と脅威の確実性を誇った。
 
 全体を見ると、ほとんどの選手がプラス評価だったが、歴代24位の321盗塁を記録した高木豊氏は唯一のマイナス評価となった。56盗塁で盗塁王を獲得した1984年も最多の28盗塁刺。通算では歴代4位の178盗塁刺、盗塁成功率.643となっており、同指標ではワーストのマイナス35盗塁に沈んだ。

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