大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



“神の子”田中将大は日米通算でも歴代2位相当。NPB通算勝率ランキング、現役最高は同僚・岸孝之

2021/02/12

text By



通算勝率ランキングでは2位相当?

 では、田中の勝率は、NPB史においてはどのような位置付けとなるのか。以下は、NPB通算勝率ランキング(2000投球回以上)となる。
 
1  藤本英雄  .697【1942-1955】200勝 87敗
2  稲尾和久  .668【1956-1969】276勝137敗
3  斎藤雅樹  .652【1984-2001】180勝 96敗
4  杉内俊哉  .648【2002-2015】142勝 77敗
5  杉浦忠   .638【1958-1970】187勝106敗
6  杉下茂   .636【1949-1961】215勝123敗
7  別所毅彦  .635【1942-1960】310勝178敗
8  スタルヒン .633【1936-1955】303勝176敗
9  山田久志  .631【1969-1988】284勝166敗
10 野口二郎  .630【1939-1952】237勝139敗
 
*現役最高
16 岸孝之   .611【2007-2020】132勝 84敗
 
 トップ10の顔ぶれには、NPB史上最高の防御率0.73の記録を持つ藤本英雄をはじめ、「神様、仏様、稲尾様」と言われ、シーズン42勝のNPB記録を保持する稲尾和久ら往年の名選手が並ぶ。田中将大は、2000投球回以上となる日米通算の数字(.686)を適用すると、稲尾の.668を上回る歴代2位に相当するようだ(とは言え稲尾は3599回を投げており単純に比較はできないが)。
 
 また同ランキングでは、3位に「平成の大エース」斎藤雅樹。そして4位には、トップ10中唯一、2000年以降にキャリアをスタートさせた杉内俊哉がランクインしている。杉内は現役時代、ホークスとジャイアンツでプレー。在籍期間中、Bクラスは2008年(6位)のみで、強豪チームのエース格として、腕を振るった。
 
 現役選手のなかで最高位は、田中と今年から同じチームで共闘することとなった岸孝之。2020年終了時点で16位につけている。また、岸と同じく2000投球回をクリアしている涌井秀章も通算勝率5割を超える(144勝132敗、勝率.522)。2021年の楽天は、勝ち方を知るベテランがローテーションの中心となりそうだ。

1 2 3