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ヤクルトの新助っ人サイスニードとは何者か? 高い奪三振能力、カットボーラーに変貌した右腕【成績データ分析】

2021/01/26

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを東京ヤクルトスワローズでプレーするサイスニード投手だ。

経歴

 サイスニードは、アメリカ合衆国出身の28歳。身長193センチ、体重97キロ。右投右打の投手だ。2014年にドラフト3巡目(全体85位)でミルウォーキー・ブリュワーズに入団。19年にヒューストン・アストロズでメジャーデビューを果たし、8試合に登板した。
 
 2020年は登板機会を増やし、リリーフとして18試合に登板。3ホールド、防御率5.71をマークしたが、オフにフリーエージェント(FA)となった。
 
 MLB通算成績は、26試合(38回2/3)を投げ、4敗3ホールド、44奪三振、防御率5.59、WHIP1.63となっている。

投球スタイル

 メジャーでは通算26試合全てがリリーフ登板だが、ヤクルトでは先発起用が濃厚となっている。目を見張るのは奪三振能力だ。リリーフ時の数字ではあるが、通算奪三振率10.24をマーク。2019、20年ともに投球回を超える三振を奪っており、先発時の投球の変化にも注目したい。
 
 一方で、2019年は21回1/3で5与四球とまとまっていた制球力は、20年に17回1/3で10与四球と悪化。登板数は増やしたものの投球回は減らしており、先発挑戦に向けて安定感の向上は不可欠だろう。

球種別投球割合


 
 上記は2020年の球種別投球割合だ。69.6%と投球の7割程度がカッターで、フォーシームは1球も投げていない。19年はカッターが7.6%、フォーシームを61.9%で投じる速球派だったが、カットボーラーに大幅なモデルチェンジを遂げた。その他にも、19年にはわずか0.9%ながらシンカーも配球に織り交ぜるなど持ち球は豊富だ。

左右別相性

 右腕ながら、2019、20年ともに左打者を得意としている。特に19年は右打者に対して防御率7.59だったが、左打者に対しては防御率3.38とした。やや気になるのは、20年の与四球割合。11回を投げた右打者には一つも与えなかったが、6回1/3の左打者に10与四球と制球を乱す場面が目立った。



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