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巨人の新助っ人ジャスティン・スモークとは メジャー通算198発のスイッチヒッター、2017年はシーズン38本塁打【成績データ分析】

2021/01/10

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 ストーブリーグに突入したプロ野球。戦力補強で大きな比重を占めるのが、助っ人外国人選手の存在だ。近年は、メジャーリーグで輝かしい実績を残した選手の来日も珍しくなく、昨オフはメジャー通算1939安打を放ったアダム・ジョーンズ外野手や、遊撃手としてゴールドグラブ賞を受賞した経験を持つアルシデス・エスコバー内野手らビッグネームも来日した。
 

 
 新たな助っ人外国人選手の中にも、メジャーリーグで活躍した選手が名を連ねている。ここでは経歴、メジャー時代のデータに着目し、各選手の特徴やプレースタイルに迫っていきたい。今回は2021年シーズンを読売ジャイアンツでプレーするジャスティン・スモーク内野手だ。

経歴

 スモークは、アメリカ合衆国サウスカロライナ州出身の34歳。身長193センチ、体重99キロ。左投両打の内野手だ。2010年にテキサス・レンジャーズでメジャーデビューを果たすと、翌2011年にはシアトル・マリナーズで一塁手のレギュラー格に。トロント・ブルージェイズでプレーした2017年には大きく飛躍し、158試合に出場。打率.270、38本塁打、90打点、OPS.883(出塁率.355+長打率.529)をマークし、オールスターにも初選出されるなど主砲として目覚ましい活躍を見せた。
 
 以降も長打力は健在だったが、2球団に在籍した2020年は36試合出場で打率.176、5本塁打と不振に終わった。
 
 MLB通算成績は、1286試合出場、打率.229、951安打、196本塁打、570打点、OPS.740(出塁率.322+長打率.419)となっている。

プレースタイル

 スイッチヒッターとしてプレーする打撃面は、左右両打席で本塁打を打てる貴重な長距離砲だ。メジャー通算11年間で20本塁打以上4回、特に38本塁打を放った2017年からは3年連続20本塁打以上を放つなど長打力に磨きをかけている。近年は選球眼も向上しており、出塁率も及第点以上といえる。一方で、低打率は気になるところだ。2017年の打率.270以外のシーズンは打率.250以下、通算打率.229にとどまっている。また、パワーヒッターで懸念されることの多い確実性も課題で、400打席以上に立ったシーズンは、全て100を超える三振を喫している。
 
 1163試合で一塁を守った守備面は、通算守備率.996をマーク。シーズンごとにばらつきはあるものの近年は守備指標も悪くなく、指名打者(DH)制のないセントラル・リーグでも大きな不安要素になる可能性は低いだろう。

ゾーン別打率


 
 上記は2020年のゾーン別打率だ。高低問わず真ん中のコースで高打率を残している。キャリアを通じて同様の傾向にあり、甘いコースは逃さずにとらえていた。対して、長身選手が特にバットを出しづらい内角高めに苦戦しているシーズンが多く、体付近の球に手を焼いている印象だ。

球種別

 キャリアを通じて速球に強さを発揮しており、通算196本中129本が速球を本塁打にしたものだった。一方でカーブなどのブレーキングボールを打ちあぐねており、2017年以外は打率.100台と大きな弱点となっている。

左右別相性

 左投手に対して好成績を残しているシーズンが多いが、スイッチヒッターということもあって大きな苦手意識は見られない。本塁打数は対右投手が圧倒的に多いが、対戦数が多いことに起因する。



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