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巨人カステヤーノスは救世主ではなく、チームを活性化させる新助っ人

31日、中日戦でデビューしたカステヤーノスは、初打席で初安打初打点を記録した。混セから上位争いが巨人、ヤクルト、阪神の3チームにしぼりかけているなかで、カステヤーノスはどんな役割を果たしてくれるのだろうか。

2015/08/03

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「5番左翼」で先発デビュー

新助っ人は初球から強振してみせた。

31日、中日戦(東京D)で「5番左翼」として先発デビューしたアレックス・カステヤーノス。
初打席で右翼線に落ちるタイムリー二塁打を放ち初安打初打点を記録すると、4打数2安打1打点の活躍。
翌1日は4打数無安打に終わったものの、6回の第3打席はフルカウントからセンターフェンス際へ大飛球を放った。

メジャー通算24試合で打率171・2本塁打も、マイナーでは通算109発のカスティー。
今月4日が29歳の誕生日。ベテランでもないが若手でもない。なのに、いまだ何者でもない俺。
ニッポンで野球人生を変えようと意気込む男が見せる全力疾走。
守備機会はまだ少ないものの外野守備もそつなくこなしてみせた。
ベンチでは片岡治大の隣に座り日本の投手の攻め方を確認する背番号93の姿。
2日は疲労を考慮しスタメン落ちしたが、チームは中日3連戦を2勝1敗と勝ち越した。
とりあえずフランシスコよりは働いてくれそうだな、そんな安堵の雰囲気に包まれた週末の東京ドーム。

4番を任せられていた亀井善行が右足首じん帯損傷で戦線離脱した直後に、レフトに入った新助っ人。
ジャイアンツ球場で2軍練習に参加した際は三塁でノックを受けており、今後はサード起用も選択肢のひとつだ。
今の巨人は「控え内野手の層の薄さ」が大きな課題である。
ファースト阿部慎之助、セカンド片岡治大、ショート坂本勇人、サード村田修一の内野レギュラー陣。
彼らに何かあったら、代役は困った時の井端弘和。
故障者が続出したシーズン序盤は背番号2が各ポジションに入り、チームを救った。
だが、40歳という年齢を考えると井端ひとりにその役割を託すのは酷だろう。

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