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中日・大野雄大の45回連続無失点はNPB歴代何位? 1位は数々の記録を打ち立てた前人未到の400勝投手

2020/10/29

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NPB歴代連続イニング無失点記録は?


 
 1位は、前人未到の400勝を達成し、通算4490奪三振など数々のアンタッチャブルレコードを持つ金田正一氏。1958年に64回1/3連続無失点を記録した。試合数で換算すると、7試合以上を無失点で終えていることとなり、いかに圧倒的な数字かがわかる。2位は62回で藤本英雄氏、3位は60回1/3で野口二郎氏が僅差でランクイン。特に野口氏は5位、15位にも名を連ねており、複数年に渡って支配的な投球を続けた。
 
 現役でランクインしたのは、今季限りでの引退を表明した藤川球児投手(阪神タイガース)、ダルビッシュ有投手(当時北海道日本ハムファイターズ)、大竹寛投手(当時広島東洋カープ)、大野雄の4人だ。2006年に記録した47回2/3で7位となった藤川は、15位以内ではリリーフ投手として唯一のランクインとなった。同年は35ホールドポイントを挙げ、2年連続となる最優秀中継ぎ投手を受賞。防御率は驚異の0.68を誇った。2011年に記録した46回2/3で10位タイとなったダルビッシュは、同年18勝6敗、276奪三振、防御率1.44をマーク。沢村賞は逃すも、最多奪三振のタイトルを獲得し、翌2012年にメジャー移籍を果たした。広島時代の2009年に記録した43回で15位タイとなった大竹は、同年10勝8敗をマークし、2005年に先発へ転向後、初の貯金を作った。
 
 そして、現在単独12位となっている大野雄。15位以内にランクインしている左腕は、1位の金田氏と2人のみだ。今季は開幕直後こそ打ち込まれる場面が目立ったが、7月以降は安定した投球を披露。10月28日終了時点では防御率1.79、137奪三振で投手二冠、10完投6完封は両リーグ通じてもダントツの成績となっている。9月15日広島戦の2回から無失点記録を継続中。1位までは残り19回2/3と2試合以上を無失点に抑える必要があるため困難な道のりではあるが、現在の大野雄の安定感を加味すれば、上り詰める可能性はあるだろう。次回は10月29日阪神タイガース戦に先発予定。同試合でも完封勝利を収めると、54イニング連続無失点となり、一気に現役選手トップの単独5位に躍り出ることとなる。

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