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今年は山賊打線が見られないのか。西武の連覇に欠かせなかった超強力打線――プロ野球最強打線を振り返る

2020/08/22

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2018年の打線


 2018年の打線は抜け目のない攻撃力で、大量得点を生み出した。1番に稀代のヒットメーカー秋山翔吾。卓越したバットコントロールで、高い出塁率はもちろん、相手先発投手の立ち上がりを挫く打撃をみせた。
 
 そして2番の源田壮亮。アベレージ以上のしぶとい打撃に加え、塁上では最も厄介な選手となる。34盗塁の数字だけでなく、一塁にいるときから足を意識させることにより、後に続く浅村栄斗、山川穂高の120打点コンビの打撃を助けた。
 
 3、4番は打点王の浅村と、本塁打王の山川。5番にはこのシーズン捕手として初めてフル回転した森友哉、6番には飛躍のシーズンとなった外崎修汰が座る。いぶし銀の栗山巧、不振ながらも28本塁打を記録した中村剛也が7、8番、そして1番の攻撃へとつなぐことができる俊足の金子侑司が9番打者を務めた。
 
 このシーズン、チーム得点は日本プロ野球史上歴代3位となる792得点を記録。森、山川、浅村、源田、秋山、菊池雄星の6人がベストナインに選出され、西武勢がリーグを席巻した。

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