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今シーズンの活躍が期待される選手は?――2020年12球団ブレイク候補選手【阪神・野手編】

2020/06/22

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陽川尚将

 1人目は、大卒7年目の内野手兼外野手・陽川尚将だ。
 
 陽川は、東京農業大から2013年ドラフト3位で入団。金光大阪高時代には、3年春に甲子園出場を果たした。その後のドラフト会議で、巨人から育成ドラフト3位指名を受けたが、支配下を希望し、大学進学を決めた。東京農業大では一年時からレギュラーを獲得。後に再びチームメイトとなる谷川昌希(現阪神)らとともにチームを牽引し、リーグ戦通算100安打も達成。放った本塁打は23本を数えた。
 
 ルーキーイヤーから2年間は二軍で経験を積み、3年目の2016年に一軍デビュー。同年は29試合に出場し、2本塁打を記録した。2018年にはキャリアハイとなる75試合と出場機会を大幅に増やし、打率.252、6本塁打をマーク。大器の片鱗を見せたが、昨季は一転、28試合の出場に終わっている。
 
 正念場となる今シーズンは、オープン戦、練習試合で本塁打を放つなど打撃好調。持ち味の長打力を発揮し、開幕一軍入りを決めた。
 
 チームにとって待望の「右の和製大砲」。筆頭候補の一人である陽川には、大きな期待がかかっている。

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