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大谷翔平、シーズン2桁勝利2桁本塁打の軌跡。日本人最速の165キロも計測【2014年編】――NPB歴代1位記録の詳細を振り返る【プロ野球史を振り返る】

2020/06/01

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大谷、2014年シーズンの全貌は?

 日本ハム・大谷翔平は2014年8月16日に10勝目、9月7日に10本塁打目を記録し、NPB史上初となるシーズン2桁勝利2桁本塁打の偉業を成し遂げた。
 
 2014年の大谷は、二刀流として異色の輝きを放った。まずは打者・大谷として開幕戦となった3月28日オリックス戦に3番ライトで出場。2安打1打点を記録し、チームの勝利に貢献した。初本塁打を放ったのは4月23日ソフトバンク戦。3番DHで出場し、第1打席に左中間スタンドへと運んだ。投手・大谷は4月3日ソフトバンク戦で同年初先発。3回2失点(自責点1)で勝敗は付かなかった。2度目の登板となった4月12日西武戦では5回2/3を投げ、10奪三振、失点1に抑え、初勝利を記録した。3、4月は投手として2勝、打者としては1本塁打を記録した。
 
 5月も2勝、1本塁打を記録したが、防御率、打率の面でやや数字を落とした。6月に入ると、投手としての活躍が目立った。4試合(26回1/3)に登板し、3勝、防御率1.37を記録。打者としては前月、前々月同様に1本塁打となったが、打率は上向き、復調の兆しを見せた。
 
 7月も好調を維持した投手・大谷。4試合(29回)に登板し、2勝、防御率0.93と抜群の安定感を見せた。打者としても20歳の誕生日となった7月5日ロッテ戦で、第1打席にレフトへ、第5打席にライトへ本塁打を放ち、2本のバースデーアーチを記録した。
 
 投手として9勝を挙げ、迎えた8月26日ソフトバンク戦。7回を投げ、9奪三振、1失点に抑え、自身初の2桁10勝目を記録した。同月は打者としても2日連続本塁打を含む3本塁打を放つ活躍を見せた。
 
 そして、打者として9本塁打を放ち、迎えた9月7日オリックス戦。5番DHで出場し、第2打席にセンターへ本塁打を放った。これで2桁10本塁打となり、NPB史上初の2桁勝利2桁本塁打達成の瞬間となった。
 
 最終的に11勝、10本塁打を記録し、類稀なる才能を見せつけた2014年シーズンの大谷。二刀流としての活躍はさらに加速していく。

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