大谷翔平選手をはじめとした日本人メジャーリーガーを中心にメジャーリーグ・日本プロ野球はもちろん、社会人・大学・高校野球まで幅広いカテゴリーの情報を、多角的な視点で発信する野球専門メディアです。世界的に注目されている情報を数多く発信しています。ベースボールチャンネル



横浜DeNAベイスターズ、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>

2022/12/01

text By

photo

産経新聞社



第5位 セドリック・バワーズ

左投右打
在籍期間 2年(2004〜2005)
成績 38試合(217回)、14勝9敗、186奪三振、防御率3.69
 
 主に先発として活躍したセドリック。切れ味鋭い大きなカーブが持ち味だった。
 
 アメリカ合衆国出身、身長185センチ、体重100キロ。チーフランド高から、1996年MLBドラフト4巡目(全体124位)でタンパベイ・デビルレイズ(現レイズ)から指名を受け入団。ルーキーリーグから徐々にレベルを上げ、2000年にはマイナー3Aクラスに到達した。しかし、その後も3Aでくすぶり、メジャー昇格の機会はなかった。
 
 日本球界挑戦を決意し、2004年途中に横浜に入団。数回のリリーフ登板を経て、初先発試合では完投勝利を記録した。デビューが6月下旬だったにもかかわらず、先発、中継ぎ計20登板を果たし、最終的にチームトップタイとなる7勝をマーク。規定未到達ながら、リーグ5位相当の防御率3.54と高い安定感を示した。
 
 翌05年は開幕からローテーション入りを果たしたセドリック。前年から四球の数が大幅に増える(39→66)など不安定な投球が露見した。それでも、前年と同じく7勝を挙げ、防御率も3点台を守った。2004年、05年と「飛ぶボール」の全盛だったにもかかわらず、2年連続で仕事したのは評価できよう。また、通算14勝は、横浜の外国人投手の中では、2017、18年に在籍したジョー・ウィーランドと並んで歴代2位タイの記録となっている(1位はギジェルモ・モスコーソの17勝)。
 

 
 横浜を退団後は、東北楽天ゴールデンイーグルスに移籍するも、1軍公式戦での出場はゼロ(登録名は「バワーズ」)。その後韓国球界を経て、米球界に再び戻り、2008年にコロラド・ロッキーズでメジャーデビュー。2010年には自身最多の14試合に登板している。

【次ページ】第4位
1 2 3 4 5 6