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日本人選手の参戦も増え注目! 各国のウインターリーグの特色とは?【ドミニカ・プエルトリコ編】

2020/04/29

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ドミニカ共和国

第1回開催年:1955年
最多優勝チーム:ティグレス・デル・リセイ(22回)
現チャンピオンチーム:トロス・デル・エステ
参加チーム:6
 
 1951年から開催されていたリーグ戦が1955年よりウインターリーグとして開催。福岡ソフトバンクホークスの萩原健太・中南米担当スカウト曰く、中南米のウインターリーグで最もレベルが高いと評価するように、日本の野球ファンの間でも広く認知されつつある。
 
 一般的に若手の登竜門というイメージもあるが、2A以上など一定のカテゴリーに達したプレーヤーたちが参戦している。シーズンが佳境に差し掛かるころには、スプリングトレーニング合流前の現役メジャーリーガーの参戦も多く見られる。
 
 2000年代中頃から中日ドラゴンズが多くの選手を送り込み、吉見一起投手、又吉克樹投手、藤井淳志外野手らが派遣されている。2015年の筒香嘉智外野手(タンパベイ・レイズ)の参戦も記憶に新しい。同年のプレミア12でも侍ジャパンの主軸として活躍した筒香も、ドミニカでは10試合で打率.205、0本塁打と簡単にはアジャストできなかった。だが、動くボールへの対応への引き出しを増やすなど収穫を得たことで、翌年の44本塁打、110打点の大爆発に繋げている。
 
 また、トニ・ブランコ内野手(中日ほか)、ラウル・バルデス投手、リカルド・ナニータ外野手(いずれも中日)など多くの外国人選手がここでの活躍からNPB球団との契約を掴んでいる。
 
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