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ベイスターズ阪口皓亮×大貫晋一×平田真吾対談 「純粋に野球を楽しめた。異国の地での経験を今シーズンへ」

横浜DeNAベイスターズは2018年からオーストラリアン・ベースボールリーグ(以下、ABL)の強豪、キャンベラ・キャバルリーと戦略的パートナーシップを締結している。その一環として阪口皓亮選手、大貫晋一選手、平田真吾選手、笠井崇正選手の4選手がABLにキャンベラ・キャバルリーの一員として参加し、2019年-2020年シーズンを戦った。今回は阪口皓亮選手、大貫晋一選手、平田真吾選手にオーストラリアでの生活と、ABLでプレーして何を感じたのか、振り返ってもらった。

2020/04/16

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いい流れのまま2月のキャンプへ

――平田選手と大貫選手は帰国してすぐにキャンプに突入しましたが疲労みたいなものはなかったんですか。
平田 あまり感じませんでしたね。逆にキャンプにはすんなり入れたというか、オーストラリアで改めて生まれた課題にゆっくりと取り組むことができましたね。いい流れのまま・・・・・・いや、でも最初はちょっとキツイよねなんて話したかな。
 
大貫 ええ。確かに序盤は体の重さを感じて動かないなって実感はありましたね。けれど平田さんが言うように、いい流れでキャンプは過ごせたと思いますよ。
 
――修業の場であるオーストラリア。志願して行って良かった、と。
大貫 もちろんです。課題を実戦で試すことができましたし、それをもっと良くするにはどうしたらいいか整理できましたからね。
 
――昨年、同地へ行った三上選手が「日本とは違う環境で野球を純粋に楽しむことができた」と言っていたのが印象的だったのですが、そのような感覚はありましたか。
阪口 ああ、たしかに。ピッチングの内容がNPBの成績に残るわけではないので、そこは気にせず思いっきり投げることができましたよね。いくら燃えても(苦笑)。本当にベースボールをエンジョイできた時間だったと思います。
 
平田 うん、野球を純粋にプレーするという意味ではすごく楽しかったよね。
 
大貫 本当、チームメイトがすごい野球を楽しんでいるんですよね。そういった部分は感化されましたし、僕らもシーズンに入ったら野球を楽しめるようにしたいですね。
 
――さて、まだシーズン開幕が不透明な状態ですが、この経験をどのように活かしていきたいですか。
平田 カットボールの練習がかなりできたので、そこを軸にやっていけたらなって。真っすぐで押せるタイプじゃないですし、バッターと駆け引きしながら自分の良さを出していきたい。
 

 
阪口 何度も言いますが、真っすぐで勝負をしてきて、それが大きな自信になっています。今シーズン、いい成績を残すことができれば、またオーストラリアに行きたいと思えるので、そうなれるよう楽しんで、しっかりとプレーしたいと思います。
 
大貫 課題に関しては、まだまだ向上の余地があると思っています。開幕が遅れていることもあるので、もっとカットボールを良くしていって、対左打者の打率を下げられるように。オーストラリアの貴重な経験を、シーズンに繋げていきたいですね。
 
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