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ベイスターズ阪口皓亮×大貫晋一×平田真吾対談「僕たちがオーストラリア行きを志願した理由」

横浜DeNAベイスターズは2018年からオーストラリアン・ベースボールリーグ(以下、ABL)の強豪、キャンベラ・キャバルリーと戦略的パートナーシップを締結している。その一環として阪口皓亮選手、大貫晋一選手、平田真吾選手、笠井崇正選手の4選手がABLにキャンベラ・キャバルリーの一員として参加し、2019年-2020年シーズンを戦った。今回は阪口皓亮選手、大貫晋一選手、平田真吾選手にオーストラリアでの生活と、ABLでプレーして何を感じたのか、振り返ってもらった。

2020/04/15

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普段と違う環境で見えたもの

――情報がまったくない対戦相手、慣れていないマウンド、キャッチャーとの意思疎通。日本とはまったく異なるシチュエーションを経験されました。実際に試合で投げてみていかがでしたか。
平田 とにかく外国人はパワーがあるのでどんどん振ってくるんですよ。だから自分としてはカットの習得も目指していたのでストレートとのコンビネーションで詰まらせるということを念頭に置いてやっていました。あとフォークも結構有効でしたね。
 
阪口 僕はとにかくストレート勝負にこだわりました。昨シーズンは苦しくなると変化球に頼ってしまっていたので、振ってくるバッターにどれだけ通用するのかを見極めたいという思いがあったんです。力負けしているところもありましたが、それ以上に自信になりました。
 
――阪口選手は5試合で先発して21イニングを投げ防御率8.02。この数字は強気に勝負に行ったということですね。
阪口 はい。まあ、燃えましたね(苦笑)。けどそんなに勝敗はついてなくて(1勝1敗)、野手の方々の援護のおかげです。チームの輪に混ざって喜んだり悲しんだりできたのはいい経験でした。
 
――大貫選手は11試合37イニングを投げて防御率3.67でした。
大貫 阪口が言うようにバッターのストレートへの対応力は高かったですね。ただ自分の場合、左打者への投球とカットが課題だったので、それをキャッチャーに伝えて多く投げさせてもらいました。あとはカーブも練習していたので、上手く組み合わせてもらって、いい経験を積めたと思います。あと球場は日本ほど整備されているわけではないのですが、そういった状況でも自分をアジャストさせる力は多少なりついたんじゃないかなって。
 
平田 日本の環境でできるのは本当に幸せだし、あらためて日本のマウンドは投げやすいなって思ったよね。
 

 
阪口 いい経験になりましたよね。なによりもキャバルリーのファンの人たちが日本と同じぐらい盛り上がっていて、チームと一体になっている感覚があったんですよ。そういった場所で野球ができて本当に良かったなって思いますね。
 
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