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福岡ソフトバンクホークス、歴代助っ人外国人選手ランキングトップ5<投手編>

2022/12/03

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産経新聞社



第3位 リバン・モイネロ


左投左打
在籍期間 6年目(2017〜)
成績 279試合(272回2/3)、16勝9敗35セーブ122ホールド、385奪三振、防御率2.05
 
 ソフトバンクのブルペン陣を支え続けるモイネロ。最速158キロの速球に緩急の効いた投球術で打者を幻惑する。凄まじい奪三振率の高さで、現状球界最高の「ドクターK」と言えるだろう。
 
 キューバ共和国出身、身長178センチ、体重69キロ。エイデデピナールデルリオ高から、キューバリーグのピナールデルリオに入団。2015年2月のカリビアンシリーズで初のキューバ代表に名を連ねた。2017年3月にはワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表にも出場したが、ソフトバンクスカウト曰く「2017年2月のカリビアンシリーズの時点ではもう獲得に動き出していた」という。
 
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 2017年の5月に育成選手としてホークスに入団。ファームで持ち前の奪三振能力を披露し、わずかひと月で支配下へと移行。シーズン途中からにもかかわらず、34試合に登板し、15ホールド、防御率2.52と高い安定感を見せ、リーグ優勝、チーム2年ぶりの日本一に貢献した。
 
 2018年こそ、防御率4.53と崩れる場面もあったが、2019年には60登板で防御率1.52と圧巻の成績で飛躍。2020年も短縮シーズンで50試合に登板し、防御率1.69と抜群の投球を披露し、最優秀中継ぎ(38ホールド)にも輝いた。両リーグ最高となるシーズン奪三振率14.44という数字そのままに、日本シリーズでは主戦場の“8回”に3度登場し、無安打無失点8奪三振という圧巻の投球だった。2022年は主にクローザーを務め、53試合登板、24セーブ、防御率1.03と付け入る隙を与えなかった。
 

 
 前述のスカウトも、「ブレイクした後も常に真面目で謙虚な人柄はそのままなので、そういう彼のパーソナリティも成功の要因の一つ」と語る。ソフトバンクが誇るドクターKはこれからもまだまだ成績を残しそうだ。

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