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【最新情報】開幕前に全選手PCR検査実施の方針、月1度の定期検査も…NPBの新型コロナウイルス感染症対策

2020/06/08

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これまでの経過

2020年度公式戦開幕について
■5月25日発表
 プロ野球12球団は25日、オンラインで12球団代表者会議を開催、政府による新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全国で解除されたことを受け、6月19日にセ・パ両リーグで公式戦開幕することを決定した。
 
 当面の間は無観客で行うことになる。まずは6月2日から14日まで練習試合を4カード行い、開幕までの準備期間とする。
 
 また、公式戦120試合の日程と合わせて、近くセ・パ両リーグのスケジュールを発表する予定となっている。
 
◇斉藤惇コミッショナーのコメント
「当初予定した3月20日から数度の日程変更を余儀なくされ、選手や関係者、そしてファンの皆様にもご迷惑、ご心配をおかけしました。プロ野球開催は外出自粛などによる閉塞感に苦しんだ国民の皆様方を勇気付け、またプロ野球以外のスポーツにも開催の指針を示すことができればいいのではないかと思っております。
 
開幕を決断できたことは大変喜ばしいことですが、むしろこれから入念な準備を怠りなく進め、選手や関係者、そのご家族を守りながら慎重に運営していくことが何より重要なことだと考えております。われわれは詳細なガイドラインを作成いたしました。全球団にごも確認をいただきましたガイドラインに沿って、安全に試合を実施して参ります」

◇2020年オールスターゲームの中止について
■5月11日発表
 オールスターゲームを主催するプロ野球12球団と、一般社団法人日本野球機構は、2020年のオールスターゲームの中止を決定したと発表した。
 
 1951年に第1回を開催したオールスターゲームは、その後毎年行われ、今年で70回目を迎える予定だった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、ファン投票をはじめとした選手選考、その他の重要となる準備に着手できない状況で、期間的にも困難との決断を下した。
 
2020年開催予定球場
7月19日 第一戦:福岡PayPayドーム(中止)
7月20日 第二戦:ナゴヤドーム(中止)

◇開幕日について
■4月23日発表
プロ野球12球団は23日、オンラインで12球団代表者会議を開催。午前中に行われた「第6回新型コロナウイルス対策連絡会議」での専門家チームの意見を受けて公式戦開幕について協議した。だが、全国に緊急事態宣言が発出されている現在の状況では、本日の時点で開幕日を設定することはできないとの判断となっている。
 
○斉藤惇コミッショナーのコメント
「5月上旬の連休明けぐらいには開幕日を決めたいという気持ちは強く持ってる。そのときの状況を見極めながら決めなければならないが、関係各所との合意形成に向けて努力をしていきたい。開幕しても最初のうちは無観客でやらざるを得ないだろうが、国民的スポーツである野球をなんとかファンのみなさんに届けたいという強い思いがあり、そのあたりのバランスを考えながら開幕日を決めていきたい」

 
 
◇2020年日本生命セ・パ交流戦中止
■4月17日発表
日本野球機構(NPB)は、5月26日から開催を予定していた「2020年日本生命セ・パ交流戦」の開催中止を決定したと発表した。
 
 17日に都内で開かれた臨時の12球団代表者会議で、今シーズンの試合日程を総合的に検討しての判断となった。
 
 なお、日本生命セ・パ交流戦を予定していたた5月26日~6月14日の試合開催の中止が決定したものではない。

 
 
◇開幕再延期
■4月3日発表
日本野球機構(NPB)と12球団が会議を開き、新型コロナウイルス感染拡大の影響でプロ野球の公式戦開幕が再延期することが決まった。少なくとも4月中の開幕は難しく、4月下旬から5月上旬に改めて開幕日が検討される予定となっている。
 
〇西武・森友哉選手コメント
「再びファンの皆さまをお待たせしてしまうのは心苦しいですが、僕たち選手は開幕するその日までしっかり調整していくだけです。今大変な想いをされている方が多い中、本当に1日でも早くこの状況が収束することを願っています。ファンの皆さんも体調には十分注意してください。そして必ず球場でまたお会いしましょう!」
 
〇ロッテ・井口資仁監督コメント
「今の社会的状況を考えると仕方がないとしかいいようがないです。野球をやりたいという想いは野球人として当然ありますが今はまずファンの皆様、そして選手たちの健康、安全を第一に考えていくべきだと思います。今後も不透明な部分が多く、なかなか照準を絞りにくい状況が続きますが、それはどこも一緒。どんな逆境にも負けずに集中し、いざ開幕となった時に最高のパフォーマンスを見せ、ファンの方を喜ばせるのがプロ野球だと思っています。この状況下で出来る最善の準備をチームとしてしっかりと考えて、来るべき日に備えたいと考えています」

 
 
◇活動休止球団について
■3月30日発表
同日時点で、ロッテ、楽天、ソフトバンクがチームの活動休止を発表。再開時期は未定。

 
 
◇開幕延期について
■3月23日発表
 プロ野球12球団は23日、12球団代表者会議を開催し、セントラル・リーグおよびパシフィック・リーグの2020年度連盟選手権試合について、4月24日の開幕を目指すことを決定した。
 
 この日の午前中に行われた第4回新型コロナウイルス対策連絡会議において、専門家チームより「日本は爆発的な感染は持ちこたえている状態ではあるが、いまだ大規模イベントについては自粛を求められる状況は続いており、早期の開幕は難しい」との意見を受けてのもの。
 
斉藤コミッショナーのコメント
「専門家チームのご提言を受け、お越しいただくファンの皆様の感染リスクを可能な限り下げることが第一になります。消毒用アルコールや検温装置などの準備だけでなく、密集を作らないための入場制限なども各球団で検討してもらいます。当然のことながら状況は流動的でありますので、何があっても4月24日に開幕するということではありませんが、これからの1カ月で各球団が最大限の努力をしてまいります」
 
 
■3月9日発表
 プロ野球12球団は9日、臨時12球団代表者会議を開催し、3月20日に予定していたセントラル・リーグおよびパシフィック・リーグの2020年度連盟選手権試合の開幕を延期することを決定いたした。またイースタン・リーグ、ウエスタン・リーグについては無観客の練習試合となる。
 
 先に行われた第2回新型コロナウイルス対策連絡会議において、専門家チームより「3月20日の開幕は延期が望ましい」との中間答申があり決断。引き続き専門家チームのご意見を参考にしながら、日々状況が変化していくコロナウイルスについて情報を集め、現在あらゆる想定で日程のシミュレーションを行い、4月中の開幕を目指す。
 
斉藤コミッショナーのコメント
「オープン戦を無観客としたことも苦しい決断でしたが、今回はそれ以上に大変苦しい判断であったことは間違いありません。多くのファンの方々に支えられるプロ野球として、われわれはどう行動すべきなのか。選手・スタッフや家族を守り、ファンの皆さまを守り、同時にプロ野球の文化も守らなければいけない。そのための決断であるということを、どうかご理解いただきますようお願いいたします。今回の病気で覆われた重い空気を振り払うことも、野球をはじめスポーツに課された使命と受け止め、国民の皆さまに元気を与えるべく努力してまいります」
 
以下、各球団監督コメント。
 
横浜DeNAベイスターズ アレックス・ラミレス監督
「開幕は延期となりましたが、横浜DeNAベイスターズとしてリーグ優勝、日本一を獲得するという目標は変わりません。チームとしては、来るべき開幕に向けて変わらず、準備をしていきます。ファンの皆さんにおかれましては、予定より開幕は遅れますが、これまでと変わらず温かいご支援を宜しくお願いします!」
 
東京ヤクルトスワローズ 高津臣吾監督
「開幕延期は、非常に残念です。お客様も待ち遠しく思っていたと思います。
 開幕した時に素晴らしいプレーが見せられるように、全力を尽くしてしっかりと準備を進めていきます。早く開幕できることを祈っています」
 
千葉ロッテマリーンズ 井口資仁監督
「安全面を考慮しての決断ですので、仕方がないとしかいいようがありません。開幕が延期となるのは非常に残念ですが、我々は気持ちを切らさず、新たに設定されることになる開幕日に向けて備えていくだけです。こういう時だからこそプロ野球は明るい話題をファンの皆様に提供しなくてはいけないと思いますので、開幕した時には最高のパフォーマンスをお見せできるように選手、スタッフと一丸となって頑張っていきます」
 
 
◇「新型コロナウイルス対策連絡会議」の設立
3月2日NPB発表
公益社団法人 日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)とともに、3月3日に両法人共同で「新型コロナウイルス対策連絡会議」を設置し、この連絡会議に「専門家チーム」を置くこととした。
 
専門家チームは、以下の3名で構成。
 
座長:賀来 満夫(かく みつお)
東北医科薬科大学医学部感染症学教室特任教授、東北大学名誉教授
三鴨 廣繁(みかも ひろしげ)
愛知医科大学大学院医学研究科臨床感染症学教授
舘田 一博(たてだ かずひろ)
東邦大学医学部微生物・感染症学講座教授
 
(敬称略)
 
◇オープン戦について
2月26日NPB発表
2020年度春季非公式試合(オープン戦)について、2月29日~3月15日に開催予定の全72試合を、無観客試合として開催することを決定。あわせて、春季教育リーグも、2月29日~3月12日の全試合を無観客試合とした。
 
NPBコミッショナー及び12球団からのコメント
「プロ野球は、多くのファンの皆さまと喜びや楽しみを共有してきた国民的スポーツです。公式戦の開幕まで1か月を切った今、オープン戦を無観客試合にすることを12球団が一致結束して判断しました。新型コロナウィルスの感染拡大を収束させたいという思いと、感染拡大を抑えることで公式戦を開幕できる環境を作りたいという思いがあるからです。今後も最善の努力を尽くしてまいります。どうかご理解、ご協力をお願いいたします。
 
オープン戦日程一覧

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