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阪神・ボーア、オリックス・ジョーンズはなぜ日本球界に? 新助っ人の来日背景を探る

来シーズンに向けて各チームとも着々と戦力補強を進めている。そうした中で、来季も海を渡り日本球界へとやって来る外国人戦士たちがいる。そして、その中には思わぬ選手の名前も含まれている。彼らはなぜNPBを新天地に選択したのだろうか。それぞれのケースを探ってみたい。第1回は、阪神・ボーアと、オリックス・ジョーンズだ。

2019/12/26

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ジャスティン・ボーア(阪神タイガース)


2019年度成績:52試合、打率.172、8本塁打、26打点(ロサンゼルス・エンゼルス)
 
 マイアミ・マーリンズ時代にはイチロー氏と、そしてエンゼルス時代には大谷翔平選手と共にプレー。契約時の公式コメントにも、昨年から阪神のオファーを受けていたことや、イチロー氏、大谷から日本球界の情報を集めていたなど、日本行きにポジティブな印象を持っていたことを明かしたボーア。
 
 阪神の2年越しのラブコールが届いた形となったわけだが、2018年はキャリア最多となる141試合に出場し、20本塁打を放っていたこともあり、まだメジャーリーグでのプレーに望みをかけていたということだろう。
 
 今季はエンゼルスと1年250万ドル(約2億7500万円)で契約。だが、DHの大谷、一塁のアルバート・プホルス内野手とポジションが重なるという不運、キャリア初となるアメリカン・リーグでのプレーにアジャストできず、不本意な結果に終わった。
 
 この今季の不振が心機一転NPB行きを決意させたともいえよう。そして阪神が提示した年俸が今季と同じ250万ドルという条件も後押ししたことだろう。
 
 12球団最少得点に終わった今季の阪神。頼りとなる2人の左打者、福留孝介外野手、糸井嘉男外野手の負担を考えると、MLB通算92発という左の大砲ボーアの爆発はチーム浮上のカギとなる。しかし、外国人選手8人体制というチーム事情の中では、わずかなスランプも許されない。首脳陣の我慢もカギとなりそうだ。
 
 
高橋康光
 
 
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