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心境著しい渡邉諒も……日ハム理想の守備を追うと大渋滞【えのきどいちろうのファイターズチャンネル#115】

オフ恒例、知り合いのファンとの「持論会」では、ファイターズの今季について様々な意見が出た。ソフトバンクや西武の上へ行くにはどうすればいいのか――。

2019/11/24

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知り合いファンが選んだMIPは誰?

 オフ恒例の「持論会」を日本橋の居酒屋・北海道八雲町で開催したのだ。実態は単なる日ハム応援仲間の飲み会なんだけど、みんなが勝手に持論を言いつのり、どうしようもなくうるさいのでそういう名前になった。僕に対してもちろん、チームOBを招いたときも持論を滔々と述べ、いっこうに引き下がらない。メンバーは90年代、僕が文化放送で担当していた朝ワイド番組のリスナーが中心で、球場で親しくなった連中ばかりだ。
 
 で、90年代から毎年、決まり事にしているのは「シーズンMIP」の選出なのだ。その年、最も印象に残ったファイターズ選手を投票で決めようという趣向。MVPではなく、MIPなので選ぶのに自由度がある。ただひとつだけ条件があって「ゴールデングラブを含むNPBのオフィシャル表彰を受けていない選手から選ぶ」だ。だから今年の場合、どんなに有原航平の活躍が気に入っても最多勝タイトルを獲得した有原への投票は無効になる。
 
 これはつまり、(知り合いファンのものすごく狭い範囲ながら)ファンの意識調査でもある。一体、どういう目線でみんなファイターズのことを見ていたか。野球経験者は皆無のはずだから完全な素人考えだ。でも、まぁ、プロ野球を支えるファンの大多数は素人だからそれでいいと思う。
 
 僕も1票持っている。僕は断然、渡邉諒だった。今年の渡邉諒は進境著しいんじゃないですかねぇ。見応えのある打席を務めるようになった。状況判断。前の打席、その前の打席とのつながり。狙いを持ってバッターボックスに入る。(結果はともかく)渡邊諒の打席を見るのは今シーズンの楽しみだった。
 
 で、おそらく「持論会」でも渡邉諒がぶっちぎりのMIP選出だろうと踏んでいたのだ。大本命印。対抗の印を打つとしたら石井一成か平沼翔太か。まぁ、だけど石井も平沼も後半戦、戦列を離れたからなぁ。
 
 そうしたら渡邉諒の票が意外に伸びず、玉井大翔の圧勝だった(!)。みんな、今シーズンのオープナー、ショートスターター制の裏側で身を粉にして働いたリリーフ陣に同情的なのだ。なかでも玉井大翔の頑張りに感謝しきりだった。玉井はあらゆるシチュエーションで起用された。どんな場面でも出て行った。野手が出場機会をもらうのはチャンスでしかないが、投手が登板数を大幅に増やすのは消耗につながる。そこがみんなグッと来ている。玉井にMIPの栄誉を与え、大いに誉めそやしたい。いや、この会のMIPに「栄誉」は別にないんだけど。
 
 玉井大翔、渡邉諒以外に名前が挙がったのは加藤貴之、堀瑞輝のショートスターターお疲れ様コンビ(これも同情票的)、上沢直之(更に同情票的)、大田泰示(なるほどその手もあるなと思った)、それから清宮幸太郎、万波中正という謎の票もあった。僕は玉井を高評価してるから、玉井受賞でぜんぜん異存ない。異存ないのだが、渡邉諒の票が想像よりずっと少ない。みんなに何でなのか尋ねてみたのだ。なべりょ、素晴らしかったじゃん。

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